主人公はユダヤ人、サロモン・ソロヴィッチ、通称サリー(♂)、小悪人。
贋札作りやニセの旅券を作ったりしている。
ある日、贋ドル札を作っている部屋を摘発され、ユダヤ人強制収容所送りになる。
5年を経て、家族もみんな銃殺された後、ザクゼンハウゼン強制収容所に移送される。
そこで待ち受けていたのは、柔らかなベッドに慎ましやかな食事と、
ポンド札の大量贋造の仕事。
ソロヴィッチは元贋札作りプロのリーダーとして、持てる力を遺憾なく発揮し、
精巧な贋ポンド札を作るのに成功する。
「次は贋ドル札を作れ!」と命令が下されるのだが、
「同胞を裏切る行為だ。正義のためにはサボタージュすべきだ。」
と、ややこしいことを言う仲間(ブルガー:原作者)が出てくるのがこの物語の面白いところ。
贋札作りが失敗に終われば、全員銃殺もしくはガス室送り。
当然、ブルガーを邪魔者扱いする者も出てくる。
我等がソロヴィッチはブルガーに対しては「もうこれ以上待てない」と言い、
その反対者には、「密告したら殺す」と脅し、みんなをまとめて
作戦を遂行しながら、ひたすら終戦の時を待つ。
この映画の魅力は、小悪人ソロヴィッチの人間的魅力に尽きると思う。
生き残ることが困難な状況下で、
自尊心をドブに捨て、肉体をぼろぼろにしながらも、
ありとあらゆる知恵を使い、その冷徹な目で真理を見据え、
仲間の命を守るために最善の道を選択するしたたかさは、
偽善者としてこのぬくい現代日本で漫然と日々を送っている我々に、
本当に大事なものは何かを敢然と示してくれているのだ。
贋札作りやニセの旅券を作ったりしている。
ある日、贋ドル札を作っている部屋を摘発され、ユダヤ人強制収容所送りになる。
5年を経て、家族もみんな銃殺された後、ザクゼンハウゼン強制収容所に移送される。
そこで待ち受けていたのは、柔らかなベッドに慎ましやかな食事と、
ポンド札の大量贋造の仕事。
ソロヴィッチは元贋札作りプロのリーダーとして、持てる力を遺憾なく発揮し、
精巧な贋ポンド札を作るのに成功する。
「次は贋ドル札を作れ!」と命令が下されるのだが、
「同胞を裏切る行為だ。正義のためにはサボタージュすべきだ。」
と、ややこしいことを言う仲間(ブルガー:原作者)が出てくるのがこの物語の面白いところ。
贋札作りが失敗に終われば、全員銃殺もしくはガス室送り。
当然、ブルガーを邪魔者扱いする者も出てくる。
我等がソロヴィッチはブルガーに対しては「もうこれ以上待てない」と言い、
その反対者には、「密告したら殺す」と脅し、みんなをまとめて
作戦を遂行しながら、ひたすら終戦の時を待つ。
この映画の魅力は、小悪人ソロヴィッチの人間的魅力に尽きると思う。
生き残ることが困難な状況下で、
自尊心をドブに捨て、肉体をぼろぼろにしながらも、
ありとあらゆる知恵を使い、その冷徹な目で真理を見据え、
仲間の命を守るために最善の道を選択するしたたかさは、
偽善者としてこのぬくい現代日本で漫然と日々を送っている我々に、
本当に大事なものは何かを敢然と示してくれているのだ。
小悪党かと思っていたサリーが意外に友情に篤くて現実を一番把握しているのが良かったです。
全然ハンサムじゃないのになんか魅力的に見えちゃいました。
ああいう場合きれいごとなんて言っていられなくて、「生きること」に執着してしまうんだろうなと思います。
僕も見倣おっと。
極限状態できれいごとを言い続ける人には、個人的にはついていけません。
ラストのダンスシーンをいつまでも胸の中にしまっておきたいです。
ドイツはホントに色々出てきますよね。
歴史をちゃんと受け止めて映画にしているということで、日本も見習って欲しいものです。
彼らのいた状況はとても厳しいものでしたが、同時に色んなことを伝えてくれていますよね。
原作者がブルガーってことが、個人的には少し驚きでありました。
『靖国』に続く中国製の映画が出てくるかもしれませんよ。