☆=============================☆
太郎はベッドで仰向けになり、陶然とした眼で天井を見ている。
脇で新庄ユリカが服を身に着けている。
☆=============================☆
ユリカ:ねえ、よかった?
太郎 :うん、無茶苦茶。まるで天国にいるみたいに。
::::::どうして君がここにいるの?新庄ユリカなんだろう?
::::::間違いないよ、他人の空似じゃない。ファンだからわかるよ。
ユリカ:さあ、どうしてかなあ。きっと、お母さんに頼まれたからだよ。
太郎 :うちの親、変わってるだろう?息子のためにデリヘル呼ぶなんて。
ユリカ:まあ、変わってると言えば、変わってるかなあ。でも、いいご両親じゃない。
太郎 :いいんだか、悪いんだか。
ユリカ:あっ、いいパソコンね。
太郎 :ああ、飯の食いぶちさ。
ユリカ:なに?食いぶちって。
太郎 :オンライントレード。株だよ。
ユリカ:ああ、株ね。
太郎 :中3のときに30万から始めて、今は30億あるんだ。
ユリカ:えっ、サンジュウオク!?それって、チョースゴクない?
太郎 :まあ、僕の唯一の取柄だから。
::::::僕が買った株は必ず上がる。そして売った株は必ず下がる。
::::::不思議とそうできてるんだ。
ユリカ:私はただの大学生かなあって思ってたんだけど。
太郎 :大学は今、中退中。
ユリカ:何、中退中って。どこの大学?
太郎 :帝都大。入ったけど、もう行ってないんだ。だから中退中。
::::::親は授業料払い続けてるけど、8年たてば自然消滅。
ユリカ:まあ、30億もあれば、大学行く気がしないのもわかるけど、
::::::何か社会との接点持っておいたほうがいいんじゃないの?
::::::だって天下の帝都大だよ。30億積んだって入学させてくれないよお。
太郎 :俺、勉強ってしたことないんだ。だって入学試験ってマークシートじゃん。
::::::不思議なことに、僕がマークしたとこが正解なんだ。
::::::小学生のころからずっとそう。だから、帝都大生でも
::::::頭の中はカラッポ。授業に出ても何言ってんだかからきし
::::::わかんないんだ。だから、行かない。
ユリカ:ふーん。せっかくの才能があだになったってわけね。
::::::そっれじゃあ、私、時間だから帰るね。会いたくなったら
::::::ユリカを指名してね。私がデリヘルで働いてるのは
::::::絶対秘密よ。いい?
太郎 :うん。
ユリカ:バラしたら、命がないぞっ。
太郎 :う、うん。
ユリカ:それからね、あなたの買った株がなぜ値上がりするのか、
::::::あなたの書いた答案がなぜ満点になるのか、教えたげよか。
::::::それは、あなたが神の血をひくからよ。
::::::私の実の名はアマテラス。天地創造の時代から生きてるバケモノ
::::::にして、あなたの持っていないもの全てを持っている女。
::::::そして、あなたが手にしている当たり前の幸せを味わったことのない
::::::世にも哀れな女。
::::::私はどんな美しい女にでも変身できるの。今度会うときも
::::::新庄ユリカだとは限らないわよ。あなたのハートは掴んだわ。
::::::このまま、あなたが何にもしないようだと、これは戦争よ。
::::::果てのない殺し合いになるわよ。
太郎はベッドで仰向けになり、陶然とした眼で天井を見ている。
脇で新庄ユリカが服を身に着けている。
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ユリカ:ねえ、よかった?
太郎 :うん、無茶苦茶。まるで天国にいるみたいに。
::::::どうして君がここにいるの?新庄ユリカなんだろう?
::::::間違いないよ、他人の空似じゃない。ファンだからわかるよ。
ユリカ:さあ、どうしてかなあ。きっと、お母さんに頼まれたからだよ。
太郎 :うちの親、変わってるだろう?息子のためにデリヘル呼ぶなんて。
ユリカ:まあ、変わってると言えば、変わってるかなあ。でも、いいご両親じゃない。
太郎 :いいんだか、悪いんだか。
ユリカ:あっ、いいパソコンね。
太郎 :ああ、飯の食いぶちさ。
ユリカ:なに?食いぶちって。
太郎 :オンライントレード。株だよ。
ユリカ:ああ、株ね。
太郎 :中3のときに30万から始めて、今は30億あるんだ。
ユリカ:えっ、サンジュウオク!?それって、チョースゴクない?
太郎 :まあ、僕の唯一の取柄だから。
::::::僕が買った株は必ず上がる。そして売った株は必ず下がる。
::::::不思議とそうできてるんだ。
ユリカ:私はただの大学生かなあって思ってたんだけど。
太郎 :大学は今、中退中。
ユリカ:何、中退中って。どこの大学?
太郎 :帝都大。入ったけど、もう行ってないんだ。だから中退中。
::::::親は授業料払い続けてるけど、8年たてば自然消滅。
ユリカ:まあ、30億もあれば、大学行く気がしないのもわかるけど、
::::::何か社会との接点持っておいたほうがいいんじゃないの?
::::::だって天下の帝都大だよ。30億積んだって入学させてくれないよお。
太郎 :俺、勉強ってしたことないんだ。だって入学試験ってマークシートじゃん。
::::::不思議なことに、僕がマークしたとこが正解なんだ。
::::::小学生のころからずっとそう。だから、帝都大生でも
::::::頭の中はカラッポ。授業に出ても何言ってんだかからきし
::::::わかんないんだ。だから、行かない。
ユリカ:ふーん。せっかくの才能があだになったってわけね。
::::::そっれじゃあ、私、時間だから帰るね。会いたくなったら
::::::ユリカを指名してね。私がデリヘルで働いてるのは
::::::絶対秘密よ。いい?
太郎 :うん。
ユリカ:バラしたら、命がないぞっ。
太郎 :う、うん。
ユリカ:それからね、あなたの買った株がなぜ値上がりするのか、
::::::あなたの書いた答案がなぜ満点になるのか、教えたげよか。
::::::それは、あなたが神の血をひくからよ。
::::::私の実の名はアマテラス。天地創造の時代から生きてるバケモノ
::::::にして、あなたの持っていないもの全てを持っている女。
::::::そして、あなたが手にしている当たり前の幸せを味わったことのない
::::::世にも哀れな女。
::::::私はどんな美しい女にでも変身できるの。今度会うときも
::::::新庄ユリカだとは限らないわよ。あなたのハートは掴んだわ。
::::::このまま、あなたが何にもしないようだと、これは戦争よ。
::::::果てのない殺し合いになるわよ。
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