私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

「沈魚美人」

2015-11-25 10:25:43 | 日記

 中国歴史に残る伝説の四大美女についてもう少し説明します。
 まず、「西施」です。
 この人は紀元前500年ごろの人です。日本で言いますと、未だ縄文の末期で完全にイサナギイザナミの神話の時代です。その時代に中国では、すでに、日本では見られないような高度な文化の花が咲き乱れていた時代なのです。あの「論語」の孔子等いわゆる諸子百家が世に傑出して、道徳が人々の暮らしの中に息づいていた時代です。

 津山院の庄で、児島高徳が桜の木に書いたとされる歌「天匂践を虚しゅうする莫れ、時に氾蠡無きにしも非ず」の物語に登場する一人が、この「西施」なのです。また、此の美女の名前は芭蕉の「奥の細道」にも出て来ます。私の持っている記念切手の中にこんなものがあります。

                 

 此の西施について中国の書物「十八史略」には<とんでもない>美女だったと書いてあるそうです。又、彼女の美しさについて、「川で洗濯しているその姿を見て魚が余りの彼女の美しさに感動して泳ぐのを忘れてそこに沈んでしまった程の美女だ」と言われ、それ故、彼女を中国では(沈魚美人)と呼んでいるそうです。