中国四大美人の最後になりました。いつ誰が選定したのかは知れませんが、中国の人口は200年の昔ですから。現在の十何億人もいないと思いますが、その中から選ばれたのですから相当な美人であったことには間違いありません。でも中国の中国たるゆえんのような美人選定です。魚が泳ぐのを止めたとか、雁は飛ぶのをやめたとか、月が隠れたとかという美人だったのです。鼻が高いとか、目がぱっちりとしているとかという具体的な描き方ではなく、抽象的な表現に終わっております。其の四番の人もその例外ではありませ。花がその美しさに羞じらって咲くのをやめた程の美人だったのです。
その人の名はかの「楊貴妃」です。どうして、それほど日本でも有名になったかと言いますと、平安時代に刊行された「和漢朗詠集」でなじみの白居易の詩が愛読されたからではないかと思われます。そうです。彼の「長恨歌」が大変人気を博したからではないでしょうか。
その「長恨歌」という歌は、どんな歌だったのでしょうか??明日からその歌について、ちょっと覗いてみて、楊貴妃はどれくらいに美人だったのか推測して頂こうかと思います。
『天生麗質難目棄』とありますが・・・まあ明日から、例の通り、あまり信用できないような私見を交えながら、しばらく書いてみたいと思います。宜しくお付き合いをお願いします。