作山古墳（２）総社市三須にある・・・

　造山古墳より西約２ｋｍのところにあるこれも丘陵の一部を取り組んだ3段式の全長２８６ｍの、日本で9位の前方後方墳です。5世紀中葉の吉備全体を支配する首領のお墓であることには間違いありません。この墳丘斜面にも拳大の石を張りつめ。各段には円筒埴輪が据え付けています。
　この古墳の後円部の高さは２４ｍ、前方部は２３ｍで、その高低がわずかに１ｍです。（造山古墳は後円部が３２ｍ、前方部は２５ｍ、差が７ｍ）。また、その造出の位置も前方部へ少しずれています。更によく見ると、後円部の形が楕円的な形になっているのもこの古墳の特徴です。なお、この古墳の周濠の存在は今のところ確認されていません。その理由について、西川宏は「吉備の国」（昭和50年）に
　「水田として活用できる平地を、古墳のためにつぶすことを避けたのでは・・・」
　と書いていますがどうでしょうか？？造山古墳には新納教授により確認されていますが・・・

　その写真と墳丘図を・・・