9.マボロシの人 2005年07月05日 | 語る恋 俺は、今年で五十歳だ。いい年こいて、何だけど、人生くいはねぇ。仕事も道路に穴を掘る仕事だけれども、とても満足している。 真夏の暑い日に掘る穴は死ぬほど暑い。想像もつかないくらいに暑い。ジリジリと照りつける太陽とフライパンのような道路、二つ仲良く揃ったら、そりゃ暑いだろう。 暑い道路を掘っているとなマボロシっていうか、蜃気楼というか。夢みたいな出来事がたまにあるのよ。どうだ。知りたいだろう。教 . . . 本文を読む