MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.32「死霊館 エンフィールド事件」

2016-08-01 09:48:23 | 2016年劇場鑑賞




監督 ジェームス・ワン
出演 ヴェラ・ファーミガ
パトリック・ウィルソン



ホラー映画で最近一番活躍してる監督がこのジェームス・ワンですね
しかしこの人の「インシディアス」シリーズを見て感じたのはやたら必要以上に音でビビらす演出が多い事…
しかし「死霊館」の続編になるこの作品は正統なオカルト作品の雰囲気を感じさせてくれた前作以上に70年代のオカルト作品を思わせる良質なオカルト映画になっていました

冒頭にアミティビル事件のシーンが出てきますが、あの「悪魔の棲む家」の題材になった心霊事件ですね
なかなかホラーファンをくすぐります
実際の心霊事件を題材にしてる点でも共通してますね

心霊現象は大抵当事者の前では起こるが、他人前では何も起こらず、なかなか信用されないのがパターンだが、この作品はとにかく誰の前でも椅子が動いたりしてしまう心霊現象が頻発!
またたくまに世間の評判になってしまうと言う展開は実際に沿ってるようですね
悪霊に憑依されたジャネット役のマディソン・ウルフの悪霊に取り憑かれた時の芝居はまるで「エクソシスト」のリンダ・ブレアも真っ青な怪演を見せてくれます
必要以上の音響で驚かせたりせず、オカルト現象を視覚的にオーソドックスに見せて怖がらせる演出は好感です
また時折でる白塗りの幽霊にもゾ〜!

ポルターガイスト現象や悪霊に憑依されたりと
70年代オカルト映画を見て育った者としては嬉しい作品です
エンドロールの実際に録音された悪霊の声も聴きどころ…
因みに場内は若い男女が多かったが上映中に恐怖におののく反応があったり、終わった後に皆さま一様に「怖かったー」などの声がチラホラ聞こえてきたりして、久々に盛り上がった上映でした



★★★★ 2016.7.29(金) なんばパークス シアター8 20:20 J-5

No.031「ロスト・バケーション」

2016-07-28 23:34:26 | 2016年劇場鑑賞




監督 ジャウマ・コレット=セラ
出演 ブレイク・ライヴリー



久々にサメの映画です
ジョーズ以降サメの映画は大好きなジャンルなのでありますが、今回も「オープンウォーター」のようなワンシチュエーションムービー
しかしこの映画は「オープンウォーター」よりもよりドラマティックな展開になるスリリングなサスペンス仕立てでまた違った面白さがありますね

サーファーの女性がサメに襲われ負傷し、僅かな岩場に避難!
目の前が岸ではあるがサメがその前に立ち塞がる…果たして脱出なるが?

まずこの女性が医大生なので応急処置が自分で出来るのと至って冷静に物事を考える力があるのがミソ
ま、出来過ぎな話しかも知れないが、ここは本能で動くサメ対して冷静に知能戦を仕掛ける戦いに注目しましょう
サメの高度パターンを読み、時計で時間を計り岩場から岩場に移ったり、ビデオカメラを活用して救助を求めたりと一進一退の神経戦はなかなか見応えのある今までに無かったサメ映画です

また主役のがなかなかスレンダーでグラマラスな水着姿を見せてくれるのも男性目線で楽しめる(笑)



★★★★ 2016.7.28(木) なんばパークスシネマ シアター9 11:10 H-11

No.30「クリーピー 偽りの隣人」

2016-07-14 23:55:58 | 2016年劇場鑑賞




監督 黒沢清
出演 西島秀俊
香川照之



原作を読んでの鑑賞
しかし原作とは結構異なる展開になっていて、ミステリー部分を削ぎ落として西野のサイコパスな部分を膨らませた新たなクリーピーと言う感じになっている感じの作品
西野演じる香川照之の1人舞台のような作品でもある
監督は黒沢清と言う事で一筋縄では行かない日常起こりそうなホラー映画
原作にはない取調室のシーンからして黒沢清らしい雰囲気が感じられる
無機質な雰囲気の取調室がいかにも…て感じ
更に隠し部屋の感じも日常的な住宅の中にある非日常的な空間が不気味

隣に住む人が危ない奴と言うストーリーだがこのパターンは2つあり、一つは全く愛想良く良い人なんだが、実は裏の顔があり恐ろしい2面性をもっているのと、もう一つは見た目から感じ悪く挙動不審で何かやらかしてそうな感じの人間
映画としては意外性を追求出来る前者のパターンの方が面白いのかも知れないが、この作品後者パターン人間当てはまり、まさしく香川照之サイコ芝居全開となる訳です

人間を洗脳するマインドコントロールが出てくるのは原作もそうだが、これは恐怖による支配と言うよりはある物を使っての…て感じなので原作と比べるとますます根っからの悪である西野のそこまでする悪業が強調される
ただその部分があまりにもクローズアップされすぎるので、やはり見終わって感じるのは西野=香川照之凄い!て言うの がこの映画の最初の印象になってしまう
日常こんな事件が実際起こってもおかしくないし、また起こってそうなのが恐ろしいですね



★★★ 2016.7.14(木) アポロシネマ スクリーン2 10:00 L-10


No.29「 10 クローバーフィールド・レーン」

2016-07-04 00:02:38 | 2016年劇場鑑賞




監督 ダン・トラクテンバーグ
出演 ジョン・グッドマン
メアリー・エリザベス・ウィンステッド


JJエイブラムスが製作でグローバーフィールドてタイトル付いたらてっきりあのPVO怪獣映画の関連映画と思ってた
しかしどうやら鑑賞直前に別物と判明したものの、ほぼ予備知識無しで見てきた

チラシやポスターのイメージではどうやらエイリアンの映画?て感じだった印象が始まってしばらくすると印象が全く違う展開になりました
シェルターに監禁された2人の男女と監禁した男…シェルターの外では人類滅亡のような状況らしく空気は汚染されてると言うトンデモ事態に!
そんな中、3人の生活が始まるんだか、シェルター所有のこの男が良い人のようでもなく、なんかそんなに悪い人でも無さそうな感じで、これはまさに予測不能の監禁サスペンスな展開!
しかも途中からサイコな野郎かも?と言う疑惑まで起こり、これは最後の落とし所はどうよ?

しかし終わって見れば大した捻りも無くて、私の思ってた映画に着地したような印象ですが、後半までの予測不能な展開始まるなかなか面白かったです

しかしアナログなあんな武器でいとも簡単にアレを倒れせるなんて…そんなアホな…てな場面もありびっくり(笑)



★★★ 2016.7.1(金) TOHOシネマズなんば プレミアスクリーン 20:55 B-2

No.28 「スティーヴ・マックィーン その男とル・マン」

2016-06-30 15:23:07 | 2016年劇場鑑賞



スティーブ・マックィーン主演の「栄光のル・マン」の製作過程の舞台裏のドキュメンタリー映画て事で平日の劇場はおっさんばかり!
売店ではマックィーンの旧作パンフレットが売られてますが、いずれも高額でびっくり!
「大脱走」なんで5250円とな「華麗なる賭け」13000円超えてた
さすがのオッさんたちも手がでませんな(笑)

映画は当時撮影に参加したスタッフや俳優のインタビューとともに撮影中のマックィーンの秘蔵映像が惜しみなく出てくる貴重なフィルムの連続でファンの人には堪らないものになってます
彼が製作者として自身の趣味である車の映画、カーレース映画を撮る事でレースで感じる臨場感を観客に味合わせようと考えたのがこの「栄光のル・マン」のようです

しかし製作を兼ねてるマックィーンはカーレース好きで思入れやこだわりがあっても周りは映画屋…脚本も未完のまま撮影が進行していく中でマックィーンと周囲との軋轢が生じていく
そんな人間味溢れる生々しい部分が描かれていて興味深い

監督降板、大幅な予算超過、そしてマックィーン自身も製作から降ろされてと困難続きの中であの作品が完成したとは初めて知りました
マックィーンがまさに俺様の映画と思いを強く強調すればするほど周囲から孤立してしまう
そんな姿も意外で目から鱗のようなドキュメンタリーです

また車にカメラを積んでドライバー目線で
撮影する臨場感の映像も当時としては斬新だったんでしょうね
ポルシェに搭載したカメラを運転席から降車したマックィーンに合わせてスタッフ数人が搭載したカメラをすかさずハズしてマックィーンの後を追うシーンなんかアナログならではのご苦労が見て取れる(笑)



★★★ 2016.6.30(木) シネマート心斎橋 劇場1 12:15 G-2

No.027「 64 ロクヨン 後編」

2016-06-26 23:57:13 | 2016年劇場鑑賞



監督 瀬々敬久
出演 佐藤浩市
永瀬正敏 



前編に続いて公開された後編
原作文庫本の下巻の中盤ぐらいまで映画版の前編で行っちゃたので原作下巻残り半分を後編で描かれるんだが、本筋となるべく64事件を模倣するした誘拐事件メインとなり、事件に対する警察の動きなどが描かれる

もちろん前編で中心となったマスコミとの軋轢などはますます激しくなり、特に東京から来た記者たちのエグい質問やその態度に対する広報官とのやりとりは見ていて面白く、まるでワイドショー感覚のように身を乗り出して見てしまう
実際も困難なんかねー?

終盤主要登場人物たちのこのドラマに置ける立ち位置などが徐々に明確になりだし、犯人の動機などが段々と判明していく
この辺は大体予想付いてくるし、またそう言う風に描いてるように思います

原作と異なるエンディングはある意味、佐藤浩市扮する三上を筆頭にそれぞれの人たちの64に対する落とし前を付けてるように感じた
これは原作では感じられなかった部分で何となく後味の良い展開でした

しかし良い俳優を沢山使いましたねー
特に三浦友和が渋く良い芝居を見せてくれます



★★★★ 2016.6.24(金) アポロシネマ スクリーン4 20:45 G-2





No.026 「貞子vs伽倻子」

2016-06-24 19:44:25 | 2016年劇場鑑賞




監督 白石晃士
出演 山本美月


かつてフレディとジェイソンが戦ったように、エイリアンとプレデターが相見えたように、そして最近は何とバッドマンとスーパーマンまでが対決してしまったように当然この両雄も戦わなければならないハズだと思っていた
そしていよいよこのドリームマッチが実現してしまいます
ホラー映画ファンなら誰しもが一度は頭をよぎったであろう貞子と伽倻子の共演は一騎打ちと言う形で実現してしまうのであります
当然内容は期待出来ません
イベントムービーとして見るのが無難な見方でございましょう(笑)

呪いのビデオにまつわるドラマを軸に呪いの家に触れてしまった少女の話をサブストーリー的に持ってきて、後半は強引に交わらせると言う展開
「呪怨」でお馴染みの呪いの家で「リング」でお馴染みの呪いのビデオを見ると言う破天荒な事をします
当然呪いの家の住人の伽倻子と俊雄くんも現れて、テレビから貞子も登場!
軽く俊雄くんを瞬殺して排除した貞子と伽倻子の一騎打ちが始まるんだが…公開中なのでその辺は控えます

ただこの映画は正直ミスマッチの対戦!
戦うってこと自体がそれぞれのキャラの持ち味を殺してるようで凡戦も良いところ
おばけ屋敷感覚の映画とはいえこの2人らしい何かを見せて欲しいもんです
しかも対決の果てが○○するなんてガッカリでした

呪いのビデオも昔見たものと映像がちがうし、呪いの家もなんか家の中の作りが違う
最近のそれぞれの作品は見てないからわからないので何らかのシフトチェンジしたのかもわからないがやはり原点は変えてほしくないなー



★★ 2016.6.23(木) アポロシネマ スクリーン7 12:10 H-3

No.25. 「64 ロクヨン 前編」

2016-06-13 06:45:17 | 2016年劇場鑑賞



監督 瀬々敬久
出演 佐藤浩市
三浦友和
永瀬正敏



原作を読んでの鑑賞
壮大な長編の原作を前後編に分けて公開されるパターンだが、原作を読んだものとしては所々端折られ駆け足見たいになるのは仕方ないとこだが、大体原作のイメージを損なわれること無く描かれていてよかったです

配役も原作のイメージ通りでよかったですね
登場人物が多いドラマなんだが上手に整理されていたとおもいます
昭和64年に目を付けたのが面白いですね
今思えば劇的な瞬間でしたね
そんな時代に起きた誘拐殺人事件が天皇崩御、新年号と歴史的な動きがら合わさり誘拐殺人事件そのものが隠れてしまい、迷宮入り寸前になってしまうと言うのは成る程な設定です
しかしこの映画はまず誘拐殺人事件を横に置いといて警察とマスコミのは対立を描きます
誘拐殺人事件と関係ないように見えるが、それがなかなか上手く関わってたりします

被害者だけでなく事件に関わった警察関係者一人一人にそれぞれの苦悩や苦しみがある
様々な現実の事件にもそれぞれの人たちに色んな苦しみがあるんでしょうね
そんな事を感じさせる作品
サスペンスやミステリーと言うより人間ドラマと言う雰囲気を感じさせてくれます
前編の切り方もなかなか良いとこで終わり期待感を煽ってくれます
後編にも期待!



★★★★ 2016.6.11(土) アポロシネマ スクリーン4 21:00 G-13

No.24 「デッドプール」

2016-06-11 12:57:08 | 2016年劇場鑑賞



監督 ティム・ミラー
出演 ライアン・レイノルズ



アメコミからの映画化作品
マーベラスコミックの映画化作品でも今回はおバカ映画になってます
こう言う作品は日本でもなかなか当たり外れがあるので正直過度な期待せず見たら意外にも面白く見れた!

コメディだがブラックコメディでもあるし、その反面マーベラスのパロディとしても見れる
マーベラス作品や色んな映画のネタが出てくるので元を知ってればその分楽しめる
また残酷なシーン等も多々あるのでご注意を

デッドプールが何故そう言う状況なったかを前半フラッシュバック形式で描かれて、予告なんかで流れるシーンが大体この辺のシーンが使われてるようで、もしかしたらラストまでフラッシュバックのシーンなんかな?と思ったりしたが、ちゃんと後半ストーリーが進んでくれた(笑)
やや前半はちょいクドイかな?と思ったが、後半一気にテンポアップするので108分アッと言うまでした

あのタイツ姿でタクシー乗ってたり、ちょこんと座って絵を描いてる姿のギャップが一種の哀愁と可笑しさがまた面白かった
エンドロールのワムに世代的に泣けた(笑)

エンドロール後まで席を立たないでね
80年代青春映画の佳作のパロディ出てきます


★★★★ 2016.6.10(金) アポロシネマ スクリーン7 21:00 E-3


No.0 23「サウスポー」

2016-06-05 23:40:36 | 2016年劇場鑑賞




監督 アントワーン・フークア
出演 ジェイク・ギレンホール
フォレスト・ウィテカー




久々のボクシング映画です
怒りをパワーに変え、世界王座を防衛してきたチャンピオン
しかし彼の精神的な支えでもある妻が殺されて、娘とも引きはなされる…そして王座陥落
全てを失った彼元からは誰しも距離を置くようになる

まさにドン底から這い上がる一発逆転のドラマ
支えである妻が亡くなるんだが、殺されると言う死に方はちょっとどーかなー(笑)
何かイマイチ無理に感じた
やさぐれた生活態度で全てを無くした主人公が亡き妻と娘を取り返す為にゼロから這い上がろうとする姿は熱く燃えさせてくれます
ジェイク・ギレンホールのマッチョなボクサー振りも意外にしっくり来るし、ボクシングシーンは闘うボクサー目線からの映像があったりして迫力満点でした

フォレスト・ウィテカーのトレーナーは期待通り!ロッキーとミッキーのごとくバッチリはまってましたね



★★★ 2016.6.3(金) TOHOシネマズなんば 本館セレクトスクリーン 20:00 H-13