MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

「チームアメリカ/ワールドポリス」

2005-09-09 00:37:02 | 2005年劇場鑑賞
カクカク動くマペット人形劇でしかもR-18!
過激な描写に下ネタ満載な映像で間違っても家族連れで見たら引く事間違いない(ま、R-18だが)しかしこの夏一番の爽快な映画でもあります。
テロを阻止すべく活動すれば、スフィンクスの首は吹き飛ぶわ、ピラミッドは崩壊するわ、エッフェル塔は二つに折れ・・・とハチャメチャな大暴走で鎮圧!作品全体の流れは組織によそ者が入り、隊員のヒロインと恋仲になり、やがて挫折し自信を失くした時に組織が危機に・・・とよくあるアクション映画の流れをパロディにして作られ作者の映画への愛着が感じられる。

また人形劇にしてはかなり描写も過激で体や頭が粉々に吹っ飛んだりとスプラッターシーンがふんだんにあったり、ハードコアな人形による全裸(?)のSEXシーンはアダルトビデオの領域に達したカラミで笑います。

所々場面にあったツボを押さえた歌が挿入されて、これも歌詞をよく聞けば笑わせます。
主題歌的な出動の時の「アメ~リカ~」で始まる歌はノリノリでアメリカでは盛り上がりそう

敵が北の将軍=金正日てとこがまた面白いとこで、金正日に全米俳優組合が協力しチームアメリカと対決するクライマックスはハリウッドスターが実名で登場(勿論、人形です)し血飛沫をあげての壮絶な乱撃戦!
特にM・デーモンのおちょくられ振りやA・ボールドウィンのバカのされ方は本人激怒しただろうな~

アメリカ賛美に映りそうだが実はイラクで無慈悲な戦争を繰り広げるアメリカへの皮肉がこもった映画ですね


★★★★★ 2005.8.4 シネリーブル梅田

「アイランド」

2005-09-09 00:34:43 | 2005年劇場鑑賞
なかなか夏の映画らしく派手で見せ場の多いSFアクションな作品。
カーアクションからヘリを使った追跡劇や「SWジェダイの帰還」ばりの空中高速バイクのチェイスなどひたすらド派手なアクションに徹した演出はさすがマイケル・ベイらしい

アクション場面もさる事ながら、アイランドの秘密が解ってからの展開が結構凝ってて面白いですな。
未見の方のために詳しく書くことは出来ないがコピーとオリジナルてトコをうまく利用した後半の展開はなかなかよろしいですね

何かとクローンについて論争があるが、いつかはこんな風に自分が病気やケガした時のために予備の体を用意する時代が来るような?そんな予感にさせられる・・・と思いつつ、ひたすら破壊の限りをつくす映像にそんな小難しい事は忘れさせてくれます


★★★★ 2005.7.28 角座2

「マラソン」

2005-09-09 00:32:38 | 2005年劇場鑑賞
この物語は障害を持った青年がマラソンを通じて成長していく話であるが、母親からの視点で描かれていて、人生を賭けて息子を守ろうとする母親の強い意志とその強い意志が逆に彼の成長を妨げてるのでは?と言う障害児を持った親御さんしか分らないような深く重いテーマが垣間見られた。
息子が自分より1日先に死ぬことが願いと言う母親の気持ちはやはり辛いですね
それを一生背負って行かなければならない親子がマラソンを通じて色んな意味で学び成長して行くが、やはりマラソンコーチの存在は親子に取っては大きかった。
20年間ずっと彼を守ることに精を出してきた母親にコーチが何かと痛烈な言葉を浴びせられて初めて気づいた様々な思いがこの親子を大きく前進させる・・・やはり他人の言葉て言うのは時に大きいものですね~

クライマックスあたりマラソンに出ようとする息子の手をつかんで止めようとする母親に対し、初めてその手を振り切って自分の意志で出ようとする時、今まで焦点が定まらず泳ぎがちだった彼の視線がハッキリと強く母親を見つめて走り出していく場面は見事に青年の{自立}の瞬間を表す場面であり、また母親が初めて一人で旅立とうとする息子の強い生命力と勇気を感じる場面でもある

★★★★ 2005.7.14 角座1

「電車男」

2005-09-09 00:30:27 | 2005年劇場鑑賞
何かと話題を振りまいてる「電車男」の映画版。
ネットの掲示板のやり取りをどう映像化するかと思ってたが、なるほどまずは上手くまとめた印象。

IT社会を象徴するようなラブストーリーで和製「ユゥーガットメール」と言えば言いすぎかも知れんが、まずは映像化としては成功の部類ではないでしょうか?
しかし電車男役は男前の役者より個人的には本当にオタクに見えるような役者を使えばよかったと思いましたな
若者受けな1本てとこでしょうか


★★★ 2005.7.14 動物園前シネフェスタ1

「DMZ 非武装地帯 追憶の38度線」

2005-09-09 00:27:57 | 2005年劇場鑑賞
南北を分断する38度戦を舞台にした作品は結構あると思いますが、この作品は前半は韓国軍の何ともリラックス(?)した能天気な生活が描かれ、後半一気に悲惨な戦闘場面と変わって行くんですが、映画の2/3は韓国軍の伸び伸びと過ごしてる様子が多く、後半の戦闘シーンと対比するにしても描写がしつこい!実に長く感じました。
後半(と言うよりほぼ終盤)がよかっただけに残念でした


★★ 2005.7.9 天六ユウラク座

「オープンウォーター」

2005-09-09 00:26:01 | 2005年劇場鑑賞
限定されたシチューエーションで描かれる「真のサスペンス」と言いましょうか、前夜の夫婦の行動から運命の当日までをさらりと密着ドキュメンタリー調に描き、音楽を極力押さえて臨場感を出そうとしてるのがよくわかります。
置き去りにされた後はカメラも俯瞰からの第三者的な目線と波間スレスレの当事者の目線から描きメリハリを付けて緊張度の強弱を出してます。

また、遭難した夫婦が時間が経つに連れて苛立ち、お互い相手に責任を押し付けようとする部分は妙にリアルに描かれておりましたね(嫁に至っては実はスキーの方がよかったなどと抜かしやがる!)鮫も怖いけど、あの大海原にポツンと置き去りにされた恐怖が一番怖いやろね~

日常そうない事だろうけど、ゾンビや殺人鬼に追い回されるよりは現実的な日常的リアルサスペンスですね。



★★★★ 2005.7.3 シネリーブル梅田

「ダニー・ザ・ドッグ」

2005-09-09 00:24:11 | 2005年劇場鑑賞
子供程度の知能しかなく、首輪つけられ外されると猛犬のように暴れだす。
普段は犬のように地下室にまさに飼われているような生活・・・
そんな主人公を切ないく哀愁のある表情でジェットが演じているが、なかなかキャラがはまってます

アクションはさすが切れ味抜群でまだまだ動けますね~
その半面、M・フリーマン親子と出会い人間らしい生活に目覚めたジェットがスーパーへ買い物(これまた果物の買い方等の社会勉強)にいった際レジのおばちゃんに色目使われ、からかわれた時の怯えてM・フリーマンの背中に隠れるシャイな表情はチト無理があり、「エエおっさんが何しとんねん!」と突っ込み入れたくなりました(ま、童顔だからゆるしましょう)


★★★★ 2005.6.30 角座1

「宇宙戦争」

2005-09-09 00:21:16 | 2005年劇場鑑賞
旧作は見てたので、だいたいは想像ついてたけど、今のこの時代、そしてスピルバーグが監督てことでどんな作品になるかと期待してましたが・・・う~ん賛否分かれるかも知れませんね。
もっと派手に大風呂敷を広げたりしてもよかったんではないでしょうか
F-15戦闘機が猛スピードでトムたちの頭上をかすめて行く場面なんかちょっとしたバトルがあるかなと?思って期待したんですが・・・

勿論、原作があるので仕方ないかもしれないが、地球規模の侵略なんだから、もっと他の国の描写も見せてほしいトコロです。
地球滅亡の危機の中でのトム一家VS宇宙人と言うピンポイントなスケールで残念ですね。

たださすがデニス・ミューレン率いるILMの1軍による特撮は見慣れたとは言えやはり素晴らしく出来てます。
宇宙戦争=スターウォーズ見たいな映画を期待した人は拍子抜けした人も多いかもしれないですな。
予告のP・ジャクソン版「キングコング」に期待度が高まります


★★★ 2005.7.2 アポロシネマ1

「バッドマン ヒギンズ」

2005-09-09 00:18:48 | 2005年劇場鑑賞
バッドマンが何故誕生したのか?その辺の事情がよく描かれてて面白いです
携帯してる武器の出所やバッドスーツの秘密、マスクの秘密(耳は海外発注の大量生産だったとは・・・)バッドモービルの誕生秘話(不細工!前シリーズの流線型のデザインの方がよかった)などよくわかります。

そして単にヒーロー物として描かず、一人の男の恐怖と復讐とそして宿命のドラマとして見れます。
そこにはプリンスの軽快なサウンドもなければ個性的な悪役もまだ登場していないダークな世界・・・
そして豪華な配役の中でもマイケル・ケインの執事がとてもいい味を出してます
また何気にルトガー・ハウアーが出てるのも妙に嬉しいところ。
渡辺謙は出番は少ないけど、まぁ割かし重要な役所ですが、まともな台詞がほとんどなかったね~

過去4作のシリーズも面白かったが、今回は「バッドマン5」ではなく新たなシリーズの第1作として見たほうがいいでしょうね。
新たなシリーズの期待が持てそうな予感。


★★★★ 2005.6.30 千日前国際劇場

「交渉人 真下正義」

2005-09-09 00:14:39 | 2005年劇場鑑賞
踊る~のサイドストーリーですが、こんな番外編が出来るのだからホントたいしたシリーズやね
筋もそこそこ面白く評判がいいのもうなずける
サンタマリアのボケキャラにお堅い國村のキャラに寺島のボケ+暴走キャラの3人の組み合わせが面白いですね
「ジャガーノート」や「オデッサファイル」(ちなみにいずれも傑作)といった映画の名前が劇中で出るだけで私は嬉しくなるのですが、こんなタイトル出るところを見ると作者は70年代に映画の洗礼を受けたに違いない・・・と思ってしまった
よく見ると犯人の出すヒントを探りながら車で街中を奔走する展開が「ダイハード3」的なトコがあり、クライマックスはまんまとヒッチコックをやってのけます・・・
オマージュ的なのかパクッてるのか(だとしたらバレバレすぎ!)わからないけど、「踊る大捜査線THE MOVIE」でも黒沢明の「天国と地獄」のネタをやってたトコ見ると、映画がホント好きなんやねと思う

それと気になったのは話がクリスマスイブの夜が舞台ですが、やたら「メリークリスマス!」て言うのはアメリカ映画ならまだしも日本映画ではなんか違和感があり、「普通言うわんぞ!」と思わず突っ込みを・・・

クリスマスソングで始まり、クリスマスソングで終わるて言うのはこれもどこかで・・・そうそうダイハードをやりたかったのね
ま、映画としては面白かったけど、**は結局どうなったの?て言いたい


★★★ 2005.6.22 敷島シネポップ2