
懐かしいですね
これは天王寺ステーションシネマで見ましたね
格闘技のドキュメントと言えば三共映画
梶原一輝が作った映画会社と記憶しますが、少年マガジン掲載の同名劇画の映画版でした
何よりこの作品から溢れ出る昭和感が溜まりません
「今、格闘技に若者達が熱狂」と言うナレーションにリングサイドの観客の様々な表情が登場するがナレーションに反して写ってるのはオッサンばかり…(笑)
今の格闘技イベントは若者が多いが昭和それも70年代はまだまだ年齢層は高かったですね
プロレスとキックボクシングを中心にムエタイ、空手、相撲、ボクシングなど様々な格闘技に焦点を当てるが梶原一輝がやってるだけにジャンルに偏りがありますね
藤原敏男やベニーユキーデのキック勢とアントニオ猪木が中心となりますが、当時人気のあったベニーユキーデなどは劇画ではめちゃくちゃ可愛く男前に書かれてるんだが実際は間寛平顔で当時はそのギャップをネタに友人と盛り上がったもんでした
新日本の道場の練習風景はいかにも暑そうな道場と床に溜まる汗がリアリティーがあります
まさにフィルムならではの質感だと思いました
また試合は映画用のカメラでテレビ放送のカメラとは別で撮ってる為にかなり迫力があったんですね
ローキックの炸裂する音やアンドレザジャイアントが何か試合中にレフェリーに文句言ってる言葉とか臨場感があります
格闘技戦も出て来ますが、かつてのPRIDEや昨今のRIZINなどは総合格闘技なので統一ルールで闘うが、この時代はまさに異種格闘技戦
それぞれの競技のスタイルをすり合わせたルールの試合だけに他流試合感のあるスリリングさがあり面白かったですね
今、思えば…
ミスター高橋の暴露本以降プロレスをショーとして認知されてる昨今
しかしこの時代はなんだかんだでやはり勝敗はガチ?と思ってたグレーな胡散臭さが楽しかったですねー
意外とこの作品では極真空手が少ない目
元祖顔面凶器の真樹日佐夫や添野義二、中村誠など懐かしい顔ぶれが劇画読んでた頃を思い出させてくれました
ラストを締めるのが熊殺しウィリー・ウィリアムス
本当に熊殺したがどうかはさておき、猪木との最大の決戦の実現を示唆して終わる
格闘技ドキュメントは最近無いけど、やはりこの頃の格闘技界は面白かったですな
それを感じさせてくれた久々の再見でした