たまたまYouTube見てたら
懐かしいプロレスの試合に遭遇しました
WWFヘビー級選手権
ボブバックランドvsダスティローデス
これ生で見てるんですよ
初の生観戦の時でした
これってソフト化とかされてないハズで、見るのは生観戦の後、当時ワールドプロレスリングで録画放送された試合を見て以来です
くしくもこの動画見たのが5月27日と41年前見た同じ日なのですね
何かの縁とのことで当時の様子を振り返って見ました
昭和55年5月27日…かねてから見たかった初の生のプロレス観戦が実現しました
前の月の4月18日に全日本プロレスのチャンピオンカーニバルが大阪府立体育会館で開催されて、馬場vs鶴田、テリーvsブッチャーと目玉カードが行われたが、何故かそちらは行かなくて初の生観戦となったのが新日本プロレス 第3回MSGシリーズの決勝リーグ戦 大阪大会
もちろん大阪府立体育会館!
4000円の指定席A 西側14列目
今なら10000円以上するような席です
公式リーグ戦は予選リーグ戦の結果が反映されるので前売り券を買った段階では発表されてませんでしたので、当時は大スポとかまだ買って無かったので当日会場の看板でリーグ戦のカード知りました
看板にはデカデカと4大決戦のカードが出てました
決勝リーグ戦 30分1本勝負
藤波辰巳vs坂口征二
アントニオ猪木vsストロング小林
特別試合 60分1本勝負
スタン・ハンセンvsアンドレ・ザ・ジャイアント
WWFヘビー級選手権試合 61分1本勝負
ボブ・バックランドvsダスティ・ローデス
初の生観戦に相応しいゴージャスさ!
ハンセンvsアンドレ、バックランドvsローデス
は事前に発表されていて、街の電柱に4人が睨み合うレイアウトのポスターが貼られていました
ので対決が楽しみでした
知らなかったリーグ戦のカードを見て「猪木と小林するなんけ!」と友人と会場の看板見て喜んだもんです
興奮したのかどうかわかりませんが試合前に謎の鼻血を出し、見ていたパンフレットを血で染めました
今でもこのパンフレットの対戦カードのハンコ押されたとこに血の後あります(笑)
坂口は当時Jr.ヘビー級だった藤波辰巳をリングアウトで退け、猪木は昭和巌流島の決闘の頃の見る影もないストロング小林をあっさり11分程で延髄切り一発で仕留てリーグ戦はアッサリした感じだったんだですが、凄かったのはやはりハンセンvsアンドレ!
4分12秒 両者リングアウトドローと言う予定調和な結果なんだが初めて生で見たプロレス、しかも初めて生で見るアンドレ!
で、で、デカイ!
ハンセンがアンドレの18文キックをかいくぐりアッパー気味に放ったウェスタンラリアートが炸裂した瞬間のパチーン!と言う音の凄まじさ!
ゆっくり倒れるアンドレ、放った勢いで吹っ飛んで尻もちつきながら大きく口で息を吸うハンセン…もう中3の少年は興奮の極地であります
(因みに中学の卒業文集に中学時代の思い出として、運動会や修学旅行を抑えこの試合のレポートを書くと言う破天荒な事しました)
乱闘でアンドレが長い机をハンセンの頭に叩きつけたら、分厚い机の真ん中が割れてへこんだ!
すげー!興奮する中坊
両者リングアウトでも大満足の生プロレス体験!
そしてメインイベント
アメリカで善玉同士の対決は当時滅多になく、団体もNWAとWWFと違い一度実現していない
WWF王者ボブバックランド対前NWA世界ヘビー級王者ダスティローデスの戦いが目の前で行われました
アメリカ国家清聴の中ものものしいタイトルマッチの雰囲気がとても良い!
夢のカードとはまさにこれ!
で、改めてYouTubeで41年振りに見たらアンコ型のローデスの動きがすごくスピーディーでいいんですね
バックランドの脚を徹底的にグランドで攻める姿は技なし野郎と言われてた当時にしてはなかなかの攻防
いつもの腰振りダンスを見せれば大歓声!
更に軽快なフットワークでジャブの連発も見せる
更に得意技のエルボー攻撃を背中、そして太ももに見せれば痛め技的な使い方に関わらず、異様な大歓声
えーこんなに盛り上がってたっけ?
バックランドもアマレス仕込みのグランド技で対応
15分くらいまで地味ながら見応えのある攻防で、そこからは大技を仕掛けるバックランドで優勢になり、更にレフェリーがアクシデントでお約束の失神により場外戦へ流血するバックランド!
更にリングインしてからは興奮したローデスがバックランドをコーナーに逆さ吊りにしてストンピングの嵐!
更に回復した止めに入るレフェリーまですっ飛ばしての反則負け!
19分12秒 バックランドの反則勝ち防衛で試合は終わりました
不透明決着とはいえ大満足な1日でした
初の観戦で猪木vs小林やハンセンvsアンドレ
更にWWFの外人同士のタイトルマッチ
更に言えば前座で初来日のハルクホーガンvs長州力も見てるんですね(ホーガンの圧勝!)
しかしこのメインの試合は今の現在の新日本プロレスしか見たことない人達が目にするとどうなんでしょうね
前半はグランドの攻防で、大技と言えばバックランドが放ったパイルドライバーとアトミックドロップ
ローデスはエルボーくらいです
多分昨今のハイパープロレスと言えそうな、スピーディーで危険度が高く、ちょっとアクロバティックな技の攻防を見慣れたファンには退屈な試合に映るかも知れません
ま、時代が流れてと言えばそれまでですが、技の名前聞いただけでどんな技か想像も付かない技が現在飛び交ってます
ブレードランナー、デスティーノ、ラスト・オブ・ドラゴン、キャノンボール、片翼の天使、skullend、ツアー・オブ・ジ・アイランドなどなど(笑)
昔はフィニッシュホールドと言えば◯◯◯ドロップとか◯◯◯ホールドなど共通した文字が踊ってたけど、今は映画のタイトルやがな⁈て言うのも有り実際見ないと技がわからないですね
で、これ言葉で説明するの難しいくらスピーディーで複雑な技も多々あるんですね
ジェイ・ホワイトの使うブレードランナーなんて、「えっ?今何したの?」と言う高速さ!
その技の危険度の凄さと受け身の進化、はたまたレスラーの身体能力の高さには驚きます
「あんな技を受けて良く2カウントで返して、すぐ次の動き出来んなー」と驚かせれます
昔は逆に「あら?3カウント入ったで!全然今の技当たってないやん!」と失笑してた時も多々あるのにね(笑)
そんな今のプロレスと違う昭和の外人同士のタイトルマッチをYouTubeで見て、プロレスのタイトルマッチらしく重々しい雰囲気は懐かしくもあり、また味わい深く感じました
で、なかなか面白い試合だったんだなと気付かされましたね
何よりこの試合を実際生で見た喜びを41年の時を超えて噛める事が出来ました
新日本の大阪大会はシリーズのメインカードを東京並みに組んでくれてましたね
対して全日本は東京の前哨戦的なカードが多く80年代はNWA世界戦などは大阪府立では行われる事は無かったと記憶します
さすがプロレス者ですね!
ソフト化なってたんですね
なかなか垂涎のカードが収録されてそうで興味あります
この頃の試合また思いついたらアップしたいと思います
素晴らしい空間に、その日は僕もそこにいましたよ!
ちなみにこの試合は「史上最強オールスター外国人列伝」に収録されています。手元にあります。(笑)昭和プロレス・・本当に今見ても血が騒ぎます!