フォギーフィルタで遊ぶ①

　自由なフィルタワークといえば、やはり一眼レフの独断場だといえよう。さまざまなフィルタ径があるし、クローズアップ、ND（光量調節）、ソフトなどいろいろ楽しめる。
　デジタル一眼になると、画像処理などにも耐える画像が得られるので、ソフトなどはPC上で後処理したほうが手軽かもしれない。しかしその反面、ソフト効果が可変で行えるレンズも存在するほどだ。
　画質を極めていけば、当然シャープさが目標になるのであり、全体にぼやけたソフトな画像など、収差のオンパレードか、それかレンズが細かい傷だらけか汚れだらけか、そんなことが考えられる。わざわざそのような効果のフィルタを買い求めるわけだ。ソフトフィルタはフィルタの中ではあまり効果ではなく、せいぜい2千円前後である。

　さて、今回はこれをデジタル一眼ではなく、コンパクトデジカメのGRDに使ってみようと思った。普段、後処理したい場合、デジタル一眼ならRAWで撮っておくのだが、GRDをRAWで撮ると、書き込みが遅すぎる。JPEGで枚数をかせいでスナップすべきカメラだと思う。
　アダプターリングをつければ正式にフィルタを装着できるが、ビデオ用に限られるので、種類が極めて少なくなる。クローズアップフィルタなど、ピントに関わるものではないので、ソフト効果だけなら、そのまま手でレンズの前にかざすだけでよい、その方が光源がおかしな反射をもたらしたら、角度を変えたりも臨機応変にできる。

　あと、コンパクトデジカメの場合、ソフトでも効果の弱いタイプだと、一眼レンズよりも効果が期待できない場合がある。GRDの場合も、ソフトではなく、フォギー（霧の中のような効果をもたらす）の強めのを選択した。そのままむき出しでポケットに入れて、時々いじって表面が適度に汚れた方が、良い効果がでるかもしれない（笑）。

　モノクロとカラーで試してみたが、最初はモノクロから。いつもの法善寺横町で撮影している。ちょうど日が暮れるときであり、少しセンチな感じがした。
　歩く人物がうまく被写体ブレしてくれて、なんとなく、「昭和」よいう感じがした。
　

大阪の狭い空

　季節はだんだん良くなってくる。暖かく、外に出たいという気候に、いずれすぐなるだろう。空の広さを、感じることのできる季節がやってくる。
　南国などの碧く澄み渡る空なら、さぞかし広いのだろうが、大阪の都会の隙間から垣間見る空は、こんなものだ（笑）。じゃ、気に入らないのか、と問われれば、決してそんなわけではないのだが。

　カメラはロコーGRデジタル。ワイコンも外付けファインダーも、そしてストラップすら付けない、素のままのGRD。

体調不良

　今年は花粉症の方も多いようだ。気楽人も多少その気があるが、いつの間にかそれに喉と鼻の痛みが加わり、そうこうしているうちに、全身の強い倦怠感に襲われ、さすがに仕事を早退させてもらった。
　どうやらインフルエンザらしく、特効薬のタミフルを使い、予想より早く回復した。しかし最近のタミフルの異常行動に対する報道には、公正さを欠くように感じる。インフルエンザという強い感染症に対する危険性も、同時に報道すべきだと感じる。

　それはさておき、今回のインフルエンザで私の筋肉もやられたらしく、重い機材をしばらく担げなくなった。今日は仕事関係でどうしても外出せねばならなかったので、ついでに、コンパクトデジカメである、リコーGRデジタル（以下GRD）をポケットに忍ばせていくことにした。
　予定時間より少し早かったので、時間つぶしにお茶でもと思って立ち寄ったティールームで、ちょっと撮影してみたのがこの1枚だ。
　机に飾られた花にマクロモードで焦点を合わせ、背景をややボカしている。しかし実質5.9mmの画角のレンズでは、いくらボカそうとしても、背景をかき消すほどのボケ味を得ることはできない。ならばいっそのこと、何が背景にあるのかがわかる範囲で構図を作ったほうが、見るひとにとって面白いだろうと思うのだ。

　ちなみにGRDは、銀塩時代のGRシリーズのデジタル版である。銀塩のGRは非常に残念ながら製造は終了してしまっているが、デジタルとして新たな時代を築き上げて欲しいと願う、期待を背負った至上のコンパクトデジカメのひとつのカタチだ。

寒桜（二部作）・・・「暖」

　もう一枚は、桜らしい、暖かな雰囲気を出したかったもの。そして被写体ブレではないのだが、ちょっと風にそよぐ感じを、ボケを利用して現場でつくり出してみたもの。

　KissDX + EF 70-200mm F4L IS USM

寒桜（二部作）・・・「寒」

　せっかくの桜なので、もうちょっとアップしてみたいと思う。まだ季節は肌寒いし、本当の春、という感じではないので、そういった部分を写真として表現してみたいと思ったのが、今回の写真だ。

　KissDX + EF 70-200mm F4L IS USM

シュールレアリズム？ サイケデリック？？

　剥がれかけた街角のポスターだが、インパクトが強い写真だ。私も本来の「処理しない」そのままの写真が好きだし、それだけの写真が多いが、たまにはお遊びで合成写真も作るし、レタッチも施す。ちょうどアンプラグド手技のギタリストが、たまにディストーションやリバーブをかけて息抜きするような心境かもしれない。

　ひとことでいうとシュールは精神世界の抱合、サイケは極彩色、というイメージを私は持っているが、両方を具現化すると、ちょうどこんな感じかな、と今日は思ってみたりする。

　KissDX + EF70-200mm F4L IS USM

2007初ザクラ！・・・③

　今回もイルミネーション（実は信号など）を背景に、それで影絵のようにしてみた。技術的には、あまり難しいものではない。
　機材は、①②に同じ。

2007初ザクラ！・・・②

　今度は本格的に撮影、といってもスポーツ選手でいうと、キャンプインでの投球か、オープン戦といった感じだろうか（笑）。
　都会のまっただ中なので、どうしても背景処理に気をつかう。いっそのこと、背景にイルミネーションを入れてしまうと、逆にこのように面白い効果が出る。
　機材は①に同じ。

2007初ザクラ！・・・①

　場所にある程度アタリはつけておいたのだが・・・予定よりも早く、桜の撮影ができた。いわゆるソメイヨシノではないのだろうが、私は桜の品種には明るくない。2日前に通りすがりにちらっと咲き始めを確認したので、今日は仕事帰りに立ち寄ってみたのだ。
　場所は大阪人なら間違うことのない、JR森ノ宮駅の目の前。まずは環状線の写真から。こんな都会のまっただ中の場所にある。

　Canon EOS KissDX + EF 70-200mm F4L IS USM

大阪城スナップ①

　今日も梅林を求めて大阪城方面に2回向かったのだが、途中で所用ができて、どうしても辿り着けなかった。今年は散々梅を撮影したし、そろそろ縁が無かったのかと、今日は諦めることにした。
　しかし、撮影そのものを諦めるわけにはいかず、急遽、場内でのスナップに頭を切り換えた。機材はNikon D200 + VR70-300mm、遠距離から切り取るスナップは、すでに経験済みだ。
　と思ったときに、低空を旅客機が、伊丹空港方向に着陸態勢に入って航路に進入してきた。大きな月明かりに照らされて・・・といいたいところだが、月だけはこのときに別に撮ったものの合成。でも大阪城と飛行機は、合成じゃありませんよ～。