有為転変(物事は移り変わって儚いの意)

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湿原とその周辺で

2020年07月12日 | 山野草
何時もの湿原周辺に、とある花が咲いたようなので行ってみる事に。まずは湿原の様子をみてみると、ミミカキグサが咲き始めていました。
右の黄色のがミミカキグサ(耳掻草)、左の紫のがムラサキミミカキグサ(紫耳掻草)。
どちらもタヌキモ科タヌキモ属の多年草食虫植物で、北海道~九州の湿地に分布。
ミミカキグサの花は3~5mm、ムラサキミミカキグサは3~4mm。

他には殆ど花が見られません、僅かに咲いていたのはコケオトギリ(苔弟切)くらい。

オトギリソウ科オトギリソウ属で、全国の湿地や湿った所に分布し、花の直径は5~8mm。

湿原の外れに咲いていたノヤマトンボ(野山蜻蛉)。

丁度時期のようで、つい先日にも載せたばかり。

草丈は50cmくらいでしょうか、花の中を撮ろうとしますが上手く行きません。

少し奥の方にもう一株。

湿原内を諦め、周辺の林内へ。
もうヒナノシャクジョウ(雛の錫杖)が咲き始めています。
残念ながら花期には少し早く、開花していません。

ヒナノシャクジョウ科ヒナノシャクジョウ属の多年草で、落葉の間に生える腐生植物。
ローアングル撮ってみるも失敗、ピントが合ず。(T_T)

茎頂に2~6個の花が固まって着き、花被片の長さは6~10mm。

関東以西~九州の、湿った薄暗い林下に分布。
環境省のRDBには載ってませんが、愛知県の絶滅危惧Ⅱ類指定種。
昨年は僅かしか見られなかったのに、今年は不用意に歩くと踏み付けてしまいそうなほど。

そんな薄暗い林下にムラサキシキブ(紫式部)も咲いていました。
他では既に種になっています、陽当たりが悪いせいで、咲くのが遅いのでしょうね。

ナガバジャノヒゲ(長葉蛇の髭)、これも林下の陽当たりの悪い所を好むようです。
キジカクシ科ジャノヒゲ属の多年草で、北海道~九州の林内や林縁に分布。
まだ蕾で一つだけ半開きでした。

そして林内にも咲いていたノヤマトンボ(野山蜻蛉)。

ここは藪の中ではなく、落ち葉の上にニョッキリ生えていました。

次回も湿原周辺の花を。
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