2021.02.14 乗りものニュース編集部
アメリカの航空機メーカー、ボーイングは現地時間2021年2月13日(土)、

747-8型機は2011(平成23)年2月13日に、ボーイング社のエバレット工場で完成披露された旅客機で、「ジャンボジェット」こと747シリーズの発展型です。従来型の747-400とコックピットなどの共通性を持たせながらも、胴体は約6m延長。主翼の設計も見直されています。また、LED式の照明や大きな手荷物収納棚など、同社の主力モデルのひとつである、787シリーズで採用された方式の客室仕様が導入されています。
この「747-8」シリーズは、貨物型の「747-8F」が先に開発されたのち、旅客型の「747-8 インターコンチネンタル」がデビューするという、少し変わった開発経緯を持ちます。なお、日本の航空会社では、NCA(日本貨物航空)が貨物型を保有しているものの、旅客型は導入されませんでした。
ただ「747-8 インターコンチネンタル」については、ダウンサイジング化の流れもあり、製造機数は振るわないまま実質的な生産終了状態に。また、ボーイングは2022年をもって「747-8F」シリーズも生産終了とすることを発表しており、これで1970(昭和45)年に747-100型機がデビューして以来、50年以上を持つ「ジャンボジェット」の歴史に終止符が打たれることになりそうです。
なお、ボーイングの公式Twitterは、747-8インターコンチネンタルは、アメリカの大統領専用機「エアフォースワン」としてデビューする予定とツイートしています。
【了】
2020年12月末現在 納入エアラインと受注状況

747-8IC(インターコンチネンタル:旅客機タイプ)









- GE製 GEnx-2B67型 ターボファン 4基 のみ
仕様
項目\機種 | 747-100 (初期型) | 747-400ER | 747-8 (最新型) |
---|---|---|---|
全長 | 70.6 m | 70.6 m | 76.4 m |
全幅(翼端) | 59.6 m | 64.4 m | 68.5 m |
全高 | 19.3 m | 19.4 m | 19.5 m |
胴体幅 | 縦 7.85 m ,横 6.49 m | ||
内部キャビン幅 | 6.1 m | ||
翼面積 | 511 m2 | 541 m2 | |
空虚重量 | 162.4 t | 180.8 t | |
最大離陸重量 | 333.4 t | 412.8 t | 440t |
巡航速度 | M0.84 | M0.855 (913 km/h) | 旅客 M0.855 貨物 M0.845 |
航続距離 | 9,800 km | 14,205 km (ニューヨーク - 香港) | 旅客 14,815 km 貨物 8,275 km |
貨物容量 | 170.6 m3 (5 パレット + 14 LD1コンテナ) | 158.6 m3 または 137 m3 | 旅客 161.5 m3 貨物 854.3 m3 |
エンジン | P&W社 JT9D型 | P&W社 PW4062型 GE社 CF6-80C2B5F型 | GE社 GEnx-2B67型 |
推力 | 209 kN × 4基 | 281.57 kN = 63,300 lb(PW4062型) 276.23 kN = 62,100 lb(CF6-80C2B5F型) | 66,500 lb |
乗員 | 3名 | 2名 | 2名 |
乗客(基本) | 3クラス 366名 2クラス 452名 | 3クラス 416名 2クラス 524名 | 3クラス 467名 |
座席数導入例 | JAL国内線-100B退役 563(25+538) | - | - |