ピーチ、バニラデザイン残した特別塗装機 “黄色い”A320再び✈️
ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は2月26日、
吸収した旧バニラエアの塗装を施した特別塗装機(エアバスA320型機、登録記号JA08VA)を運航すると発表した。
中央から垂直尾翼にかけバニラの黄色い塗装を残し、左側にはバニラがLCCとして初めて乗り入れた奄美大島の名物もデザイン。
3月中に運航を開始し、バニラの「黄色」が再び各地を飛ぶ。
旧バニラエアはANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のLCCで、2019年10月26日に運航を終了。
同年11月1日に、同じくANAHD傘下のピーチとの統合が完了した。
ピーチはバニラとの統合に伴い、国内・国際13路線のうち10路線を引き継ぎ、
15機あったA320のうち12機をピーチ仕様に改修し、ピーチ機として運航する。
今回の特別塗装機となるJA08VAは、機内やコックピットなどピーチ仕様への改修を海外で施し、
2020年12月に拠点の関西空港へ到着。
本来であれば機体デザインもピーチ仕様にして到着する予定だったが、
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によりバニラのデザインを大きく残したまま来日。
塗装は日本国内で進めることになった。
ピーチによると、到着後のJA08VAを見たファンからバニラのデザインのまま運航を希望する声が多く寄せられたという。
機体後方はバニラのデザインを残し、前方右側にはピーチの通常デザインを施した。
左側にはアマミノクロウサギや大島紬(つむぎ)など、奄美大島をイメージしたイラストを配置する。
JA08VAは旧バニラ時代の2015年2月に受領。
2019年11月にピーチ仕様への改修のため離日し、
マレーシアのクアラルンプールにあるエアバス・グループ系の整備会社で改修が進められた。
クアラルンプールでの作業後は2020年1月に仏トゥールーズへ向かい、
同年12月にバニラ塗装のまま関空へ到着した。
バニラは2014年7月1日に、成田-奄美大島線を開設。奄美初のLCCとして運航を開始した。
奄美線は2013年10月26日に運航を終了した旧エアアジア・ジャパンから引き継いだ路線ではなく、
バニラが独自で開設した路線だった。
2017年3月26日には奄美2路線目として、関空からの乗り入れも開始した。
ピーチはバニラの奄美2路線をいずれも引き継ぎ、
成田線は2019年10月1日から、関空線は同年12月26日から、いずれもピーチ便として運航している。