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突然ですが
「蘞い」という漢字
読めますか?
若者言葉としても使われることがあります。
正解は「えぐい」でした!
わかりましたか?
「えぐい」は本来、よくない意味を持っていましたが、現在ではよい意味でも使用が可能です。
「えぐい」の使用例を1の意味から順に紹介します。
実は、三通りありますが、難読漢字が並びます。
口にすると刺激が強く、喉を「えぐ」るような感覚を覚えるといったところからきているようです。多くは山菜など、生でそのまま食べようとすると、大変な目に遭う食材のことです。ですから、味覚の情報をもとにした表現だと言えるでしょう。ですが、現在はどちらかと言うと、視覚の情報をもとにした表現へと変化しています。
ちなみに、「えげつない」という表現は、「えぐい」と近い関係にある言葉で、漢字では「蘞ない」と当てます。「言い方ややり方が露骨でひどい」という意味で使いますが、元々は関西の方言でした。現在のように一般化したのは戦後のことだと言われています。
「蘞い」の語源となった植物・ヤブガラシについて、詳しく解説します。ヤブガラシ(ビンボウカズラとも言います)はブドウ科の多年草で、つる性の雑草です。繁殖力が旺盛なため、これがからまると藪でも枯れるというところから「藪枯らし」の名がつき、非常にやっかいな害草だそうです。しかし一方、新芽をゆでてよく水にさらし、あく抜きをすると、和え物などにして食べることが可能となります。また、中国では烏歛苺(うれんぼ)の名で、薬用として用いられることもあるようです。
1980年代、風邪薬の『コンタック600』のTVCMで使われ、一時流行語となりました。理容師役の中原理恵さんが、風邪気味の客(伊武雅刀さん)に対し「すっごくえぐいんでないかい?」と言って、風邪薬を飲むように勧めるという内容でした。両者のセリフの間が絶妙で、評判となったCMです。「えぐい」が俗語化し、若者言葉として使われるようになるきっかけをつくったとも言えそうです。
味覚的な意味では「苦い」「渋い」「辛い」あたりが近いでしょう。出番は少ないですが「えがらっぽい(いがらっぽい)」という表現もあります。
また、俗語表現のよい方の意味の類語としては「すごい」「かっこいい」「やばい」「超」「半端ない」などが挙げられます。一方、悪い方の意味の類語は「グロい」「不快な」「後味が悪い」「やばい」「癖がある」「どぎつい」「気持ち悪い」などがあります。
ちなみに英語では「harsh」や「acrid」が「えぐい」に当たる表現です。