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「頗る」って読めますか?
「今日は頗る元気だ」「頗る難しい問題だ」
のような使い方をします。
果たして正解は?
正解は「すこぶる」でした。
非常に、たいそう」という意味です。
いかがでしたか?
次回もお楽しみに!
今回は、「頗る」について解説します。皆さんは、「頗る」読めましたか?読めない人も多かったのではないでしょうか。上記の通り(すこぶる)と読みますが、漢字検定1級ですから読めなくても仕方がないですね。この機会に正しい使い方と一緒に覚えましょう。
普通を超えた程度、予想を超える程度を超えてというようなはなはだしいさまを意味します。まぁまぁ、耳にすることもある言葉ですのでなんとなく意味を理解している人も多いのではないでしょうか。「頗る」は「すこぶる」として理解・解釈している人も多いですね。
頗るの由来(語源)には、驚きの事実があります。
すこぶるの「すこ」はなんと、「少し」のすこなんです。
ふるは「もったいぶる」「大人ぶる」などとおなじ「ふる」です。
原因はまったくわかっていないのですが、中世以降に正反対の意味を持つようになったのです。驚きですよね。
例文1.今日は朝ごはんをしっかり食べたから頗る快調だ
例文2.この結果に頗る満足している
例文3.彼のあの態度は頗る疑問だ
例文4.あの世界は閉ざされているので頗る興味がある
例文5.彼は本当に頗る真面目だ
少し難しい言い方に聞こえますし、少し違和感があるかもしれませんがいろいろな形容詞の前に使うことができます。「非常に」に置き換えて考えると使いやすいかもしれません。
「頗る」の類義語としては、「非常に」「めちゃめちゃ」「至って」「余程」というような言葉があげられます。
今回は頗るという言葉について解説しました。意味も使い方も「非常に」という言葉とほぼ同じです。日常会話で「頗る」に置き換えるだけで少し知的な感じになりますので、ぜひ使ってみてください。
突然ですが、「夥しい」という漢字、読めますか?
「非常に多い」「程度が激しい」といった意味です。
全部で6文字、「○○○○しい」です。
答えは
「おびただしい」でした
わかりましたでしょうか?
「夥しい」の言葉は、「怯ゆ(おび・ゆ)」の「おび」に、「湛ふ(たた・ふ)」の「たた」が合体した構成が由来とされています。
「怯」はおびえること、「湛」は量が多いことを意味します。したがって、「おび」+「たた」しいは、怯えるほどの量の多さ、という意味をもつにいたりました。
「夥しい」という言葉で表現されるような、あまりの数量の多さには、どこかぞくりとするような感覚を伴います。美しい花畑の表現に、「夥しい美しい花々」とはまず言いません。
「夥しい」にふさわしい表現は、「夥しい鳥の群れ」「夥しい虫」「夥しい血」…。ちょっとホラー映画のようですね。
程度や度合いの大きさを表す「夥しい」の類語として「甚だしい」(はなはだしい)が挙げられます。「~すること夥しい」「~なこと夥しい」と同じような使い方では、むしろ「甚だしい」のほうが頻出です。
ただし、この二つの言葉の持つニュアンスには、若干の差があることに注意しましょう。「甚だしい」は、「夥しい」に比べて、程度においてあまりにも激しすぎる、行き過ぎる、という非難の度合いがよりいっそう強い表現です。