ショッピングセンターで…
漢字から想像すると…
突然ですが
「素見す」って読めますか?
買い物のときに、あなたも、お店で思わずしてるかも……。
分かりましたか?
気になる正解は…
正解は「ひやかす」でした。
よく使われる「冷やかす」は
「相手が恥ずかしがることを言ってからかう」
「買うつもりがないのに品定めをする」
という意味ですが二つ目の意味の時に
「素見す」と書く場合があります。
いかがでしたか?
次回の漢字クイズもお楽しみに!
素見すの正しい読み方は「ひやかす」「そけんす」?
では素見すの正しい読み方は、「ひやかす」「そけんす」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、素見すの正しい読み方は「ひやかす」になります。
素見すの”素”は「す」「そ」、”見”は「み(る)」「けん」と読むことができますが、素見すを「そけんす」と読むのは間違いです。
ただ「ひやかす」というのは、一般的には”冷やかす”と書き表されることが多いです。
素見すを「ひやかす」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「素見す(ひやかす)」に用いられている”素”は単体で「ひや」と読むことはできず、”見”も単体では「か」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で素見すの意味と類義語について解説していきます。
では素見すの意味と類義語について見ていきましょう。
まず素見すは「相手が困ったり、恥ずかしがったりするような言葉をかけてからかうこと/買う気もないのに商品を手に取ったり、値段を聞いたりすること/遊郭で遊ぶ気もないのに、遊女を見て回ること」の意味として用いられています。
素見すを用いた例文としては、「仲が良いのを素見す」や、
「お客さん、素見しならやめてください」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「相手が困ったり、恥ずかしがったりするような言葉をかけてからかうこと」の意味で、後者の例文は「買う気もないのに商品を手に取ったり、値段を聞いたりすること」の意味で使用しています。
2.素見すの意味と類義語について
また素見すの類義語としては、「揶揄(やゆ)・愚弄(ぐろう)・茶化す(ちゃかす)・揶揄う(からかう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても素見すと意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「素見すの読み方と意味、”ひやかす”と”そけんす”正しいのは?」でした。