悲田院は、当初聖徳太子が身寄りのない老人や放置された子供を収容する施設としたのが始まりです。
朱色の山門を入ると京都市内が見渡せます。
戦災で移転を繰り返し正保二年、当時高槻城主永井長清により現在地に移転してきました。
かって別のイベント(煎茶教室)で内部を拝観させて頂いた事があります。
今回の非公開文化財特別公開の目玉のひとつが快慶作の宝冠阿弥陀如来坐像です。
快慶らしい繊細な彫りで美しい阿弥陀さまです。
台座や光背を含め実に美しい尊像です。
臨終の際にはこのような美しい阿弥陀さまにお迎え頂きたいものですね。
ご本尊さまは鎌倉期の阿弥陀如来立像ですが左右の手が反対の逆手になっているのが特徴ですね。
もう一つの目玉のひとつが土佐光起筆の襖絵です。
以前は白紙の襖紙が入っていましたが、倉庫にしまっていた絵が京都国立博物館の学芸員の方の調査で土佐光起筆と判明し、元の襖絵に戻されたそうです。
落款などの調査から土佐光成43才の折、父光起との協業で制作されたようです。
新聞紙に包まれ倉庫に置かれていたようで危うく捨てられる運命にあった襖絵だそうです。
堂内の写真撮影禁止でしたのでインターネットからの転載です。
最後に御朱印を授与して頂き次に泉涌寺の別格本山雲龍院へと向かいます。
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