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きのこの和英辞典1-名は体をあらわす-

2005年02月24日 | きのこ ゼミ 情報メール
◆きのこの和英辞典1-名は体をあらわす- 

 きのこの英名(common nameという)をざっと見てみると、当然のことながらきのこの形態的特徴から名づけられているものが多いことに気がつきます。

 例えば、
 カラカサタケ=parasol(傘の意:ほとんどそのまま)
 ホウライタケ類=pinwheel(かざぐるま:細い針金状の柄と粗い
         ひだのかさを見れば、なるほど)
 テングタケ=panther(パンサー、つまりは豹ですね。傘の上に残
       った斑紋がそれを連想させるのでしょう。
       学名も同じAmanita pantherina)
 マツカサタケ=ear spoon fungus(耳かき状のきのこ)
 ツチグリ=earthstar(地上の星)
 イボタケ=earthfan(地上の扇)
 チャワンタケ類=cup mushroom(カップ状のきのこ)
 コリタケ類=puffball(ほこり玉)

 少し違いますが、同じく特徴をあらわすものとして、
 チチタケ類=milk cap(乳を出す傘(=きのこ))
 カワラタケ=Turkey tail mushroom(七面鳥の尾きのこ)
もあります。

 こうした例を見ていると、視点は少し違いますが和名でも同じようなもので、カラカサタケ(唐傘茸)、チャワンタケ(茶碗茸)、ツチグリ(土栗)、チチタケ(乳茸)、カワラタケ(瓦茸)などは一度名前を聞かされると覚えられるような特徴を示しています。
英名から和名が作られたものもあるのでしょうが、それが定着しているということは、形態的特徴は違う国であっても通じる共通言語であるということですね。

・きのこの和英辞典
 http://cocktail.kpu.ac.jp/agricul/woodmtrl/waei.htm