きのこ観察会での説明で違和感を覚えたことを2点紹介します.
1.「オニフスベは成熟すると中身が全部胞子になる」
どの図鑑を見ても「胞子塊」とは書いていますが,胞子とは書いていません.
つまり,全部が胞子ではないのです.
では何でしょうか?
これは,菌糸がちぎれたものが混じっているんです.
成熟とともに菌糸がちぎれやすくなり,皮がはがれると飛散するんです.
とは言え,大量の胞子を飛散させるのは間違いないようです.
○De-Wei Li. 2011 – Five trillion basidiospores in a fruiting body of Calvatia gigantea. Mycosphere, 2(4), 457–462.
(注)38.5×37×22.5 cmの大きさのオニフスベ近縁種Calvatia giganteaの場合,胞子の数は5.1兆個だった.
外部リンク
○Wikipedia オニフスベ
○Wikipedia Calvatia gigantea
2.ヒメホウロクタケというきのこ
「ヒメホウロクタケ」という和名のきのこは学名がTrametes purpurea Cookeとなっています.
現在はDaedaleopsis nipponica Imazeki,つまりミイロアミタケです.
なぜ古い分類名を使ったのかはわかりません.
Index Fungorumで検索してみればわかることなんですが.
外部リンク
○Index Fungorum
◇関連記事
・間違えやすいきのこ?
・ススケアシボソチチタケ(仮称)続
・ススケアシボソチチタケ(仮称)
1.「オニフスベは成熟すると中身が全部胞子になる」
どの図鑑を見ても「胞子塊」とは書いていますが,胞子とは書いていません.
つまり,全部が胞子ではないのです.
では何でしょうか?
これは,菌糸がちぎれたものが混じっているんです.
成熟とともに菌糸がちぎれやすくなり,皮がはがれると飛散するんです.
とは言え,大量の胞子を飛散させるのは間違いないようです.
○De-Wei Li. 2011 – Five trillion basidiospores in a fruiting body of Calvatia gigantea. Mycosphere, 2(4), 457–462.
(注)38.5×37×22.5 cmの大きさのオニフスベ近縁種Calvatia giganteaの場合,胞子の数は5.1兆個だった.
外部リンク
○Wikipedia オニフスベ
○Wikipedia Calvatia gigantea
2.ヒメホウロクタケというきのこ
「ヒメホウロクタケ」という和名のきのこは学名がTrametes purpurea Cookeとなっています.
現在はDaedaleopsis nipponica Imazeki,つまりミイロアミタケです.
なぜ古い分類名を使ったのかはわかりません.
Index Fungorumで検索してみればわかることなんですが.
外部リンク
○Index Fungorum
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