こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

伝えたい思い。人に寄りすがることの出来る勇気。

2005年02月05日 | 教育
 自立と共生に関わることで、さっき、伴侶の友人のウエイブログ読んでて
大事なこと忘れてました。
 昔、精神保険医の先生だったか幼稚園の園長先生だったか忘れましたが、
こんな内容のことをおっしゃってました。

 何らかの人生の壁に突き当たったら、その壁を乗り越える努力をする。
自分の持てる力を100%出して、それでも乗り越えることが叶わなかったとき、
傍らの誰かに「助けて!」と叫ぶことの出来る人、寄り掛かることの出来る人。
 こういう人を、「自立」した人という。

 「助けて!」と言う勇気を持つこと。この勇気を持ち備えた人は、
多くの人とともに(孤立することなく)、共に生きていくことの出来る自立した人である、と。

・・・・・・・・・こんな思いを、少しでも多くの子どもや若い人たちに伝えておきたいなあと感じます。
学校・地域・家庭の区別無く、様々な教育シーンで伝えておきたい事柄です。

 ところで、この自立ということには、
「自由」ということも深く関係すると思います。
 自我を確立していくと言うことでもありますが、
自分の責任と強い志を持って、何事かに取り組んでいくこと。
他人から強制されて動くのではなく、自分の意志で行動すること。
これこそが、本来の「自由」ということ。
当然そこには、どこにも転嫁できない自己の責任が伴うわけですから、
たいへんシビアな大人の世界なわけです。
「アタイの勝手でしょ?!アンタにとやかく言われる筋合いはないわよ!!アタイの自由にやるわ。」
ってのが「自由」の意味だと取り違えている向きのある言葉です。


 こんな、とてもシビアな部分と、先ほどの「勇気」を持った人間になれれば、
・・・かっこいい。
コメント (3)
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