こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

建物や設備も生き物みたいに思えてきた

2005年02月09日 | つれづれ
ある施設を訪問。
この施設は近頃経営主体が入れ替わり、新しい体勢で再スタートした施設。
今日伺ったら、なにやら人の出入りも頻繁でいつになく騒々しい。
職員スタッフもバタバタ。

「どうしたの?」と尋ねると、
「お風呂が壊れて、三日前から銭湯通いしてるんです。」

8人乗りのワゴン車に入居者を乗せ、何度となくピストン搬送を続けているらしい。
そりゃあ忙しいだろう。

傍らにいたスタッフが、
「新しい態勢になってから突然ですよ、厨房も壊れるし、あっちもこっちも、
・・・新しい経営者やスタッフに反骨するかのように、・・・もう、参っちゃいますよ。」

「ああ、そうですか。まるで生きているみたいですねえ。
たぶん、新しいスタッフやシステムに早く慣れたいから、それでそれなりの努力をしようと、
アップデートみたいなもんでしょう。うまく更新できない設備も出てきますよ。」

なあんて雑談をして帰ってきました。

よく、住人がいないと、どんな新居でも傷みが早い、っていうじゃないですかあ。
でも、そのたとえ話だけはよしときました。

がんばってるスタッフには失礼せんばんでスモンね。

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当地では珍しく地震が・・・どすん!メリッとお寺のきしむ音。

2005年02月09日 | つれづれ
地震情報( 各地の震度に関する情報 )
平成17年 2月 9日21時25分 気象庁地震火山部 発表
9日21時15分頃地震がありました。
震源地は長崎県沖 (北緯33.2度、東経129.5度) で震源の
深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は3.5と推定されます。

各地の震度は次の通りです。
なお、*印は気象庁以外の震度観測点についての情報です。
長崎県 震度2 平戸市岩の上町 鹿町町下歌ヶ浦*
震度1 田平町里* 小佐々町西河内* 佐々町本田原*
長崎吉井町立石*

この地震による津波の心配はありません。
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子育て機能を持ったコミュニティーの必要性 その2

2005年02月09日 | 教育
 地域を構成する要員で、忘れてはならないと思ったのが、「福祉機能」、「警察や補導組織」、「精神保健機能(病院・保健所)」。地域の教育ネットワーク作りのために有効に機能して貰わなければならない分野でしょう。
 それから、宗教施設も宗教行事も宗教者も、もっと開かれたものにならなくてはいけませんね。そのことで、大いなるものへの畏敬や謙虚な姿勢が養われるでしょう。生きるということ、死ぬということなどの命に関わる感性を、五感を通して体感することになります。

 今日、とてもありがたいご縁を頂戴いたしました。こういう機会を作って下さった皆様に心より感謝申し上げます。
 一人は、福岡県でひきこもりの若者達を支える自助グループの代表者。この方自体、思春期にひきこもりに寄る様々な悩みを抱え、神経症に陥る中、もがき苦しんだ男性でもある。
 もうお一人は、長崎県で薬物依存症からの脱出を支援するグループセラピーの会代表者。この方もやはり、若い頃、覚醒剤や麻薬の常習者で、自殺未遂も何度も繰り返し、どん底まで見てきた人です。

 詳しい内容は別の機会に譲りますが、お二人に共通するものを垣間見ることが出来ました。それは、暗闇の中に陥った自分を、ここまで引き上げてくれたキーマンというのか引導者の存在があったことです。自分の気持ちを理解してくれ、苦しみを共有共感してくれて、そして具体的な脱出口まで誘ってくれる存在。
 一人の方は、保健婦さんの存在であったし、一人の方は、同じ薬物依存で苦しんだ経験を持った人と、グループセラピーの仲間達でした。

 これら、ひきこもりや薬物依存、非行などの最も根っこの所に存在するものは、やはり、家庭環境と、多感な思春期の子どもの心理を感じ取る機能を持ち得ない周囲の人間、にあったようです。
 そして、このような根本原因は、心の病という深刻な病気を呼び込むことになるわけです。直接的には、この病気が、依存症やひきこもり、非行、そのたのさまざまな具体的行動となって表面化する。
 ここで知らされた根本原因のひとつは、幼い時、母親や父親から知らず知らずのうちに受けていた「虐待」です。虐待と一言にいっても、様々な内容があります。今日知らされたのは、暴力によるものではありませんでした。私見では、暴力よりも過酷な虐待です。(詳細は省きます。個人的にはお伝えできます。)

 あと、印象に残ったのが、「不登校や、引きこもりの子は、親以外に誰とも接点を持つことがない。学校の担任の先生も避ける。誰もいない。実際は、ほんのちょっとしたことでも、心に響くし、喜びもするし、その反対に苦しみもする。そんな人間を解ってくれる大人、引きこもった人間の気持ちを引き出してくれるような大人が居て欲しい。」という言葉でした。

 自立を阻害する原因と縁と結果を赤裸々に見せられた一時でした。
 他にも、心を打つ事柄がたくさんあったのですが、又の機会にしたいと思います。

 関係の皆様へ、心よりありがたく感謝申し上げます。


コメント (3)
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