見見楽楽 ~九州ぶらり放浪記~

おむすびころころ
鹿児島を中心にあちこち出歩いております。

遠い昔の“グミ”

2012年06月13日 23時43分05秒 | 美味しいモノ…鹿児島編
グミです。【学名=グミ科グミ属】

最近、ほとんど見かけなくなりました。

子供の頃は各家庭の庭に必ず1本はありました。

梅雨の頃、真っ赤に実ったグミは見た目ほど甘くなく、

それでも塩水に一晩漬けておくと渋みが抜けて甘くなります。

(今、思うに甘く感じただけ?)



初夏に実る大粒のグミは「ナツグミ」

秋に実る小粒のグミは「アキグミ」

子供の頃は、

麦の実る頃のグミを「ムギグミ」

米の実る頃のグミを「コメグミ」

鹿児島弁だと

「ムギグン」、「コメグン」です。

(自分の田舎だけ?)


駄菓子屋さんも近くになく、ましてコンビニもない時代

田舎に住む子供たちの楽しみは山に実る季節季節の野生の果物

グミ、木イチゴ、野ぶどう、ヤマモモ、アケビ、クリ、等々

お金をかけなくても不自由はなくそれなりに楽しみはありました。


………。


こんな話をしても今の子供たちには通じないのはわかっています。

今の子供たちは“グミ”といったら『果汁グミ』。

「コンビニに売ってるよ」

そんな返事が返ってきそうです。

ちなみに果汁グミの“グミ”はドイツ語でゴムの意味

“グミ”とは無関係なんですって。


昭和もだいぶ遠くなりました。




撮影日:2012年6月10日
◆OLYMPUS OM-D E-M5
◆OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8