見見楽楽 ~九州ぶらり放浪記~

おむすびころころ
鹿児島を中心にあちこち出歩いております。

技術の進歩は人間を退化させる?

2012年06月24日 23時13分13秒 | Weblog
6月22日、九州電力が今夏の計画停電を発表した。

原子力発電再開の目処が立たない中、

万が一の供給不足を回避する為に計画停電を実施するらしい。

気温が大して上がらず、みんなが節電してくれれば計画停電は無い。

足りるかもしれないが、足らないかもしれない…

足らないと言っておいたほうが原子力再開の理解が得やすい?

原子力発電がなくてもちょっと前までは不自由はなかったのに。



7月8日は鹿児島知事選挙。

今回の争点はズバリ、原子力発電。

告示されて2日後に計画停電が発表された。

タイミングが良いのか? 悪いのか?



先月、薩摩川内市の駅前周辺に行ってきた。

原子力発電所増設に経済効果を求めていた商業地域。

これまで原子力発電所の恩恵を受けている自治体と住民(一部?)。

それも技術の進歩が作り上げた“安全神話”があったから。

悩める薩摩川内市に触れたような気がした。




写真は鹿児島市の高台にある下竜尾町からの鹿児島の夜景。

写真のセンスのカケラも無い写真だが、

こんな写真でもちょっと前まで三脚を使わないと撮れなかった。

しかし、今じゃ、

高感度撮影に手ぶれ補正が付いたカメラやレンズが主流になり、

手軽に夜景撮影が出来る便利な時代になった。

手持ち撮影の限界はシャツタースピード1/60秒と云われてきたが。

上の写真は、1/2.5秒。

拡大すればブレはわかるが、これくらいの大きさならOK。

あれやこれやと考える時間と機材は大幅に縮小された。

つまり何も考えなくて簡単なのだ。



これまでは、

不自由さが人間を進化させてきたが、

これからは、

便利になりすぎて退化するかもしれない。

いや、すでに退化してるようだ。




撮影日:2012年6月13日
◆OLYMPUS OM-D E-M5
◆Panasonic LUMIX G 20mm/F1.7