このは紅葉のお絵かき日記

トランプ大統領・たつき監督・irodoriの味方だよ

#868 頼む

2009年03月23日 | 鉛筆
実況『明青学園、甲子園初出場決定!』


柏葉監督「ああ、すまん。大丈夫だ…」


浅倉南「あれ…監督?」


浅倉南「監督! もともと目が悪かったのに、放っておいたからとうとう目が見えなくなったのですね?」
柏葉監督「なに!? 浅倉か?」


柏葉監督「なぜ、おれの目のことを知っている?」
浅倉南「『タッチ』は全巻持ってますから…」
柏葉監督「そ、そうか…それなら話が早い」


柏葉監督「おれを病院に連れて行け。そうすれば、二度とおまえらの前には現れん」


柏葉監督「それから、この子のことを頼む。どこかの迷子らしいが、おれについてきて離れんのだ…」


浅倉南「監督…? この子って誰のことですか? さっきからここには、わたしと監督の二人しかいませんよ?」

『タッチ』第25巻(あだち充/小学館)より


つづく…

#867 延長10回裏二死二塁

2009年03月23日 | 鉛筆
実況『危なかった! 須見工の二塁ランナー、きわどいタイミング。判定はセーフ』


控え選手「あ、あれはどう見てもアウトですよね、監督!」
柏葉監督「目が見えねえのに、おれがわかるわけないだろ!」
控え選手「え? 監督、目が見えないんですか?」
柏葉監督「あ、いや…」


柏葉監督「おれは審判じゃねえ…」
控え選手「で、でも、あれがアウトなら甲子園なんですよ!」


柏葉監督「医者が信用できねえのなら、手術なんかやめちまえ!」
控え選手「か、監督、手術とか何わけのわかんないこと言ってるんですか!」


控え選手「次は新田明男なんですよ…」

『タッチ』第24巻(あだち充/小学館)より


つづく…

#866 忘れていたもの

2009年03月23日 | 鉛筆
実況『あわやの当たりに肝を潰したバッテリー。今度は大きく外しております。これではバットも届かない』


『三塁走者・上杉が走った!』


『セーフ! ホームスチール成功! 10回表、明青が5対4と1点勝ち越しました!』


柏葉監督「ホームスチールのサインなど、決めていなかったはずだが…」


上杉達也(うわ~、やっぱりサインを忘れていたのかよ!)
「なくしたものを取り戻すことは出来ないけど、忘れていたものなら思い出せますよね…監督」


監督(あ、そう言や、ホームスチールのサイン決めてあったな…忘れてたぜ…とりあえずこう言ってごまかしておこう)
「おまえも忘れるな。おれはおまえが嫌いだってことをな…」


『タッチ』第24巻(あだち充/小学館)より


つづく…

#865 ん?

2009年03月23日 | 鉛筆
上杉達也(ん?)


(監督がベンチから出てきた…)


達也(眼鏡を外した!? ただでさえ目が見えないのに眼鏡外したら余計見えないだろ! 意味ねえ! …いや、待て、あの監督がそんな意味のないことをするわけがない。すると何か裏の意味が?)


達也(なんだ、目にゴミが入っただけか…。目にゴミ? 家庭ゴミ。そういえば、最近家庭から出される資源ゴミの持ち去りが横行しているね。ありゃ、盗みだよ、犯罪だよ…。ん? 家庭…盗み…ホームスチール? …まさか…考えすぎだよな…。監督が手に何か持ってる?)


達也(将棋の駒? いったい何の意味が?
将棋の駒→五角形→ホームベース
香車→前進あるのみ→つっこめ!
やっぱりホームスチールの意味か!)


達也(オレの視力が2.0でなかったら、見落とすところだったぜ! …ったく、紛らわしいことしやがって…。普通にホームスチールのサイン出したら良いだろうに。
作者も描き疲れて、絵が崩れてきている…。さっさと連載を終わらせないと、体力がもたないぞ!)


『タッチ』第24巻(あだち充/小学館)より


つづく…

#864 見えねえ

2009年03月23日 | 鉛筆
実況『同点の延長10回表、一死三塁、明青学園の攻撃中。三塁走者は上杉。四番松平がこの勝ち越しのランナーを帰すことが出来るか?』


『おっと、キャッチャーが立ち上がりました。ここは敬遠です』


『なんと、松平が敬遠のボールを無理矢理打ちました。ファールになりましたが、あわやホームランかの当たり!』


柏葉監督(今の状況はどうなってるんだ? 目がぜんぜん見えねえ!)


(ほかのものは見えないのに、なぜかあいつだけ姿がはっきりと見える…。しかし、あいつに聞いたところで、野球のことはわからんだろうな…)


(ん、なんだ?)


(何かくれるのか?)


(これは将棋の駒?)




『タッチ』第24巻(あだち充/小学館)より


つづく…