このは紅葉のお絵かき日記

トランプ大統領・たつき監督・irodoriの味方だよ

#994 ガラパゴスの怪(14)漂着

2010年01月07日 | 夢日記
昨年12月29日に見た夢の内容の続きです…
これまでの内容はこちら…[][][][][][][][][][10][11][12][13]
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ペルー、リマ郊外の海岸。夕刻…。


「ん?」


「なんだ、ありゃ!?」

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「教授、こっちです」


「これか! なるほど、まさに翼竜だ! 警察には知られていないな?」
「はい。少なくとも発見者は我々以外には通報していないと言っています。もちろん誰にも言わないように口止めしておきました」
「うむ、警察がからむと面倒なことになるからな」
「弱っていますがまだ息があります」
「写真を撮ったらすぐに研究所に運び込もう。これは生命の歴史を覆すものすごい発見だ!」

次回につづく…

#993 ガラパゴスの怪(13)初飛行

2010年01月07日 | 夢日記
昨年12月29日に見た夢の内容の続きです…
これまでの内容はこちら…[][][][][][][][][][10][11][12]
     *
 浮上カプセルは海面に到達し、天井の開口部から外に出ました。遠くに基地の海上施設が見えます。


「このカプセルは、発信器で位置を知らせているのだろう。じきに奴らの増援が到着して見つかる。時間に余裕はない。すぐに飛ぶんだ。翼を広げて風に乗れ」
「ギギ…」
わたしは翼を広げ風を受けました。


 少し体が浮きましたがすぐに海に落ちました。体は水に浮き、すぐにおぼれることはなさそうですが、泳ぐには適しておらず、カプセルに戻るのに難儀しました。
猿人「水の上に落ちると、水面から再び飛び立つのは無理なようだ。陸地までひとっ飛びで行かなければダメだな」
「ギギギ…」
なんとかカプセルに上がり、再び挑戦しました。しかし、またも失敗。その後、何度やっても海に落ちるばかりでした。
猿人「諦めるな。大丈夫だ。飛ぶのが専門の鳥でさえ、最初は羽ばたく練習から始めるのだ。焦らず落ち着いて風を感じろ」
「ギー」


 良さそうな風選び、カプセルの縁を思いっきり蹴り飛び上がると、体がふわりと浮かび、苦もなく飛びました。初めて自転車が乗れた瞬間の感覚と似ていました。一度出来てしまえばとても簡単なことで、どこまでも飛んでいけるような気がしました。

猿人「よし、良いぞ! そのまま飛んでいけ! 俺はここで死ぬことになるが、あんたは死ぬな。生き抜いて陰謀を暴いてくれ。生き続けていればいつか人間に戻れる日が来るかも知れない。そして、ここで死んでいった者たちの分も生きてくれ。そうなれば思い残すことはない」

わたしには聞こえるはずのない彼の言葉が通じていました。


 南米大陸を目指して太平洋上を東へ飛びました。すぐにガラパゴス諸島の上空に達しました。アメリカ軍の基地があり、おそらくあの海上基地へ援軍を差し向けているでしょう。猿人さんたちがどうなるのか心配ですが、わたしには重大な使命があり、前へ進むしかありません。


 何時間飛んでいるのかわかりません。ただひたすらに飛びつつけます。眼下は海ばかりで陸地はどこにも見えず、あとどれほど飛べばよいかわかりません。目標にしていた太陽も真上から後ろの方へ向いてゆき、飛ぶ方角についても不安になってきます。


 やがて疲れを感じ始め、体力にも限界がきました。風を受ける姿勢を保つことができなくなり、体勢が不安定になり、高度もとれなくなりました。
 もはや飛行は困難となり、墜落を避けてなんとか不時着を試みるのが精いっぱいでした。


 わたしは頭から海面に落ち、そのまま意識を失いました。

次回につづく…