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寺院伏0308  大黒寺 真言宗  九烈士の墓 伏見義民の遺髪塔 西郷・大久保の会談部屋

2017年01月12日 07時08分34秒 | 寺院

 真言宗  京都市伏見区鷹匠町4

 

 

・・・・大黒寺

 

石仏群

本堂

真言宗のお寺で、円通山大黒寺といいます。始めは「長福寺」といいました。元和元年(1615)薩摩藩主島津義弘の守り本尊「出生大黒天」に因み、薩摩藩の祈祷所として大黒天をご本尊に、寺名を大黒寺と改めました。通称「薩摩寺」と呼ばれています。

本尊秘仏大黒天は、金張のお厨子の中の小さなお像で、甲子の年にご開帳します。

大黒天という神様は、多くの神様の中でも一番皆様の身近にいらっしゃる神様で、努力の汗に、幸せを必ず報いてくださる現世利益の神様です。大黒寺は本尊大黒天へ、皆様の願いを祈る現世利益のご祈祷と、真言宗のお寺として、回向供養を行います。

墓地には、文久2年(1862)の寺田屋事件で犠牲になった薩摩藩勤王党有馬新七等九士の墓があり、ゆかりの書や歌、肖像なども保存され、西郷、大久保らの会談の部屋もそのまま残されています。また宝暦年間(1751~1764)、木曽川改修工事で監督として多大の出費に責任をとって自刃した同藩の家老平田靱負の墓や、天明の伏見義民の遺髪塔などもあります。

円通山と号する真言宗単立の寺で、空海(弘法大師)の開基と伝えられる。もとは長福寺といい、豊臣秀吉が深くこの寺を信奉したのを初め、武家の信仰も厚かったとされる。

江戸時代はじめ、この近くに薩摩藩(現在の鹿児島県)邸が置かれ、薩摩藩主・島津家の守り本尊「出世大黒天」と同じ大黒天が当寺に祀られていたことから、1615年に薩摩藩の祈願所と定められ、大黒天を本尊として、寺名も大黒寺と改められた。通称「薩摩寺」とも呼ばれた。

本尊・秘仏大黒天は、金張の厨子に安置された小さな像で、60年に一度、甲子の年に開帳される。幕末に西郷隆盛や大久保利通などが国事を論じたという一室があるほか、明治維新の志士の遺墨等を所蔵する。境内には、西郷隆盛が建てたという、有馬新七ら寺田屋事件で犠牲となった九烈士の墓碑をはじめ、伏見義民の文殊九助、木曽川治水工事の犠牲となった薩摩藩家老・平田靭負の墓、また「金運清水」と命名された井戸がある。京都市

今は毎年9月15日の午後2時から1時間ほど開帳されます。この大黒さんは裏を向かれると男性のシンボルに似ているといわれ、子授けの祈願に来られる方があります。

 大黒寺は「京の大黒天めぐり」6番の寺です

 

 

・・伏見義挙殉難士之墓地

 

薩摩義士碑

 宝暦4年(1754),薩摩藩は幕命をうけ木曽・長良・揖斐三川の治水工事を開始したが,予想外の難工事に工費は当初の見積りを大幅に越え,藩士の自刃する者50名,病死者32名を出し,宝暦5年の竣工後,総奉行平田靱負(1703~55)は責任をとり切腹した。遺骸は薩摩藩との縁が深い大黒寺に葬られ,墓碑が現存する。この碑は平田靱負を義士として顕彰する碑である。なお建立者増田伊三郎は伏見の土木請負業者で「任侠の徒」として知られる。

  

 

 

金運清水

 

金運清水

大黒寺は江戸時代のはじめに薩摩藩の祈祷所となり、薩摩寺とも呼ばれました。本尊は七福神のひとつで、頭巾をかぶり左肩に大きな袋を背負い右手に打出の小槌を持ち蓮台の上に立つ、出世大黒天。秘仏大黒天は金張のお厨子の中に安置され、毎月1日にはお水が、15日には護摩が焚かれます。

境内に湧く「金運清水」は、平成13年(2001)に新しく掘られた井戸です。大黒天に供えられる霊験あらたかな水といわれ、金運良好、資産増加、厨房守護、子孫繁栄などにご利益があるといわれています。

 

 

伏見寺田屋殉難九烈士之墓

西郷隆盛先生建立書亦直筆也

 

 

「こんな小さな寺が、どうして大藩に選ばれたのかはっきりした理由はわかりません。たぶん、藩邸から最寄りだったからでしょう、以前は、墓石の半分以上が薩摩藩関係の人だったようです。」とのことです。

最初は盛り土しただけの墓だったが、のちに西郷隆盛が墓碑銘を書いて墓石を建てたという。

毎年5月、鹿児島県人会が九烈士らの法要を営む。8月には、鹿児島の「関ケ原踏破隊」の少年らが立ち寄り、郷土の先駆者の霊を慰める。大黒寺と薩摩との縁は現代にも続いている。

  

 関連記事  ➡  史跡伏019  寺田屋 坂本龍馬ゆかりの宿

            人物004  伏見義民

            石碑伏0101  薩藩九烈士遺蹟表

            薩藩戦死者の墓  1864年 1868年

寺院 前回の記事  ➡  寺院伏0307  松林院

 

 

川柳                                        

 

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ことわざ

悪事身にとまる(あくじみにとまる)

自分の犯した悪事は、結局自分の身に戻ってきて、自分が苦しむことになるという意味。

類・悪事身に返る

 ・因果応報

 ・自業自得

 ・天に唾す

 

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