さて、今回出張してみての成果というと、やはり考え方の整理ができたことが一番なのだが、非常に当然のことを言うと、すでに財源はきれいに使われてしまった後なので、そう簡単に来年度予算から劇的な変化が起こりうるはずは無いということであった。しかし成果が無いということになると、それなりに困ることにもなるので、自己負担と日割り計算はとりあえず消える(他の業界のことはよく聞こえなかった)。これで400億のつじつまは合う。本当に抜本的な変化の現れる予算組みは、23年度からということになりそうで、来年の夏前くらいが、事実上大荒れの天気となるでしょう。しかしそれまでは、自民党政権下の政策は事実上推進されるか、またはある程度の完了を急ぐ必要(中途だと却って整理が大変だから。ということは、計画されているものの移行中止になるということには、とりあえずならない。補正予算は別)が出てきて、この火種をもって業界が火の玉になることは必至である。浪花節だけは勘弁してほしいという以外は、僕は傍観する。
早急の財源論で槍玉にあがるだろうものは、たぶんまた煙草と酒ということになりそうである。しかしこれは健康のためではないので、たとえば煙草一箱千円にすると圧倒的にやめる人が増えてしまって元も子もない。ワンコインで買えない程度という落としどころの議論がなされるということ(600円なのか800円なのかは知らない)になるだろう。酒の方はアルコール度数での課税の整理がされることになるのだろうけれど、日本の場合諸外国と違って酒税はねじれにねじれていて、一番庶民的なビール系の税金がもともと一番高くなっている。整理されることによって却って税収が伸びないというジレンマがあり、自民政権下でも断念した経緯を覚えている人もいるだろう。
結局介護保険料の徴収年齢の引き下げと消費税議論が再燃して、官僚がますます力を発揮する危険も十分にはらんでいる。しかし、これは国民的な同意が極めて難しいということはご承知のとおり。
二年くらいの猶予の間、あらたな税金系の財源論を封印して、本当に埋蔵金を掘り当てる必要があるわけで、これはまた、面白いことになりますね。埋蔵金というたとえは分かりやすいようで極めて不明瞭な概念なのであって、もともと不必要なら予算組みされることの無い計画の中から、無駄だというレッテルを貼るという区分整理をやる必要がある。これを小泉政権下では聖域無き構造改革と言ったわけで、そもそも小泉改革を否定しているままで小泉改革の補完をやらざるを得ないということに過ぎないのである。
まあしかし、実際には日本のおかれている立場というのは、そういう改革なしに将来が無いという崖っぷちの正念場なのである。国民資産が膨大なおかげで、なんとなく破綻を免れているというほんの一時期にあるというに過ぎない。破綻がいつかというカウントダウンは確実に始まっているわけで、それが10年以内なのではないかという懸念がかなり強くなったと考えている人が多くなって来たようだ(ほとんどの人がそう思えば、というか気づけば、一気にそれは始まる)。僕が生きている間に、本当に面白い(といえるかどうかは実は心もとないが)時代に遭遇してしまったものだという感慨が深い季節である。
早急の財源論で槍玉にあがるだろうものは、たぶんまた煙草と酒ということになりそうである。しかしこれは健康のためではないので、たとえば煙草一箱千円にすると圧倒的にやめる人が増えてしまって元も子もない。ワンコインで買えない程度という落としどころの議論がなされるということ(600円なのか800円なのかは知らない)になるだろう。酒の方はアルコール度数での課税の整理がされることになるのだろうけれど、日本の場合諸外国と違って酒税はねじれにねじれていて、一番庶民的なビール系の税金がもともと一番高くなっている。整理されることによって却って税収が伸びないというジレンマがあり、自民政権下でも断念した経緯を覚えている人もいるだろう。
結局介護保険料の徴収年齢の引き下げと消費税議論が再燃して、官僚がますます力を発揮する危険も十分にはらんでいる。しかし、これは国民的な同意が極めて難しいということはご承知のとおり。
二年くらいの猶予の間、あらたな税金系の財源論を封印して、本当に埋蔵金を掘り当てる必要があるわけで、これはまた、面白いことになりますね。埋蔵金というたとえは分かりやすいようで極めて不明瞭な概念なのであって、もともと不必要なら予算組みされることの無い計画の中から、無駄だというレッテルを貼るという区分整理をやる必要がある。これを小泉政権下では聖域無き構造改革と言ったわけで、そもそも小泉改革を否定しているままで小泉改革の補完をやらざるを得ないということに過ぎないのである。
まあしかし、実際には日本のおかれている立場というのは、そういう改革なしに将来が無いという崖っぷちの正念場なのである。国民資産が膨大なおかげで、なんとなく破綻を免れているというほんの一時期にあるというに過ぎない。破綻がいつかというカウントダウンは確実に始まっているわけで、それが10年以内なのではないかという懸念がかなり強くなったと考えている人が多くなって来たようだ(ほとんどの人がそう思えば、というか気づけば、一気にそれは始まる)。僕が生きている間に、本当に面白い(といえるかどうかは実は心もとないが)時代に遭遇してしまったものだという感慨が深い季節である。