kosakuの雑念

英語とか読書とか覚書メモとか思ったことなど

レバレッジ・シンキング

2009-05-12 00:33:37 | 日記
本田直之という人の本。
やっぱり出てきた、パレートの法則とイチロー。

なんで昔のイタリアの富の偏在イコールすべての事象について、重要な部分が全体の2割になるのかという論理の飛躍がどうにも分からない。
実際、品質管理の実務などに従事すれば、少数の因子が全体の割合で大きな部分を占めるということは直感的にも統計的にもすぐに明らかになるが、だからといって、特段何の統計もとらずに、個人の体験も吟味せず法則とかアレコレ言われても困るし、別にフランス語版とまでは言わないから、せめて英語版でもざっくり目ぐらい通してくれないかな、パレートについて。
少なくとも、何とかヤングというひと(「アイディアのつくりかた」)は、パレートの著作に目を通しているようだが。

ただイチローについての記述は、ちゃんと出典を明らかにして書いているので好感がもてる。





FAX家庭教師。昔からあるのかと思ってた。

2009-05-11 10:39:54 | 日記
日経流通新聞(5月11日)11面
家庭教師のトライのFAX家庭教師についてのコラムを読む。
2008年11月より中学生向け始まり、2009年4月より小学生、高校生向け始まる。
3時間以内に返信するとのこと(月4,800円より)。

えらい最近の話である。
大分前に作家の清水義範が子供の作文をFAXを用いて添削指導する顛末を書いた本を読んだことがあり、そういうサービスはもうとっくに商業化されているだろうと勝手に考えていたが、そうではなかったらしい。
それなりの低コストで請け負うだけの技術と仕組みがなかったのだろうけど。


マインドマップ資格試験勉強法

2009-05-08 23:29:07 | 日記
病院に行く用事があって、どうせ暴力的な待ち時間が発生するだろうから途中の本屋で買ってみた。
結局、ゆっくり読んでも3回ほども読んでしまった。
大変良い本です。ちょっと体裁が大きすぎるので四六版くらいがよかったけど。
字がつまりすぎず、スカスカすぎでもない。
よい所は、いろんな人が書くだろうから自分だけの感想を。

巻末に「アタマが良くなる合格ノート術」の宣伝があるのに笑ってしまった。
マインドマップって型にとらわれないノート法のことなんだから、型にハマったノート法の本が紹介してあってどうする!と突っ込んでしまう。さすがに著者自身の参考文献としてはあげてないのだから、整合性に問題はないが。
188ページにイチローのことがとりあげられている。
イチローチェックにより減点1。


完全情報ゲームに学ぶ

2009-05-07 23:24:24 | 日記
ガルリ・カスパロフ著「決定力を鍛える」(近藤隆文訳、NHK出版、2007年)


 ”棋士というのは、クラブ所属のアマチュアであっても、好みの序盤定跡の手順を覚えることに多くの時間を費やすものだ。この背景には、ある有名なグランドマスターが1962年にまったく同じ局面でどういう手を打ったかを知れば、自分は何も考えなくてもいいという誤解がある。自分より強いプレーヤーが使った手筋をできるだけ長く追いつづければいい。対戦相手より多く記憶していれば、相手はいずれ道をはずれ、ミスを犯すことになるわけだ。
 理論上はそうだが、このやり方でもちこたえられることはめったにない。プレーヤーはマスターの称号を得るずっとまえに悟るだろう。どんなに並はずれたレベルであっても、丸暗記は理解することとはほど遠いのだと。(中略)そこにいたるまでの手をなぜ指したかがわかっていなければ、プレーが記憶にない方向におよんだとき、どうつづけたらいいか見当もつかない。”(211ページ)

いいことがたくさん書いてあるんだけど、非常に中身が濃すぎて疲れてしまうことも確か。フォトリーディングなんぞ寄せ付けません。



歴史上の人物かと思ったら

2009-05-05 21:50:32 | 日記
ふたたび TIME May 11, 2009 から
この号は 100 The World's Most Influential People ということで、毎年まいとし浮かんでは消えるオピニオンリーターというかイコン的なものに個人的に興味がわかないから、ざっと眺めていただけだったのだが、それぞれの分野についての人を高名な人が推薦して記事をよせているという体裁は、権威付けというか責任回避の匂いがして感心しないが、スピーチライターのJon Favreau 27歳についてテッド・ソレンセンが書いていたので、まだ存命中の人物だと知った。それがなければ死亡記事にて、それまで存命だったことを知るという毎度のパターンになるところだった。そうなったとしても別に困ることもないが。

 さすがに著名なスピーチライターだけあって、文も読みやすく過度に簡単な表現でもない。いろいろ著作もありそうだから、ソレンセンの著作も少し読んでみようと思った。