年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
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『吉宗本店』 1866年創業 開業時からの名物「茶碗むし」はたっぷりの出汁が含まれることでの舌ざわりが最高です

2019-04-13 23:46:32 | 九州・沖縄
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長崎へ出掛けたので卓袱料理をいただこうと120余年の歴史がある『坂本屋』を訪ねたのですが…
残念なことに予約でいっぱいであるとのことで、食事をいただくことはできませんでしたが、お店の格式だけでなく、スタッフの対応がしかりしていることからおいしいお料理がいただけるに違いないと、次回は予約をした上でお邪魔させていただくことにいたします



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それで気を取り直して向かったのは『吉宗本店』
こちらも150余年の歴史を持つ長崎を代表する老舗でありまして…
満席ではありましたが10分ほどの待ち時間で案内できるとのことでしたので、下足番の方から木札をいただき2階にある広間へと上る階段で待つことといたします
2012年に改装されたとのことではありますが、1927年に建築されたという建物にはすばらしい欄間があったりと、東京・銀座にある系列店にはない重厚感溢れる造りに歴史を感じることができます


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いただくお料理は名物である茶碗むしと蒸寿しをメインに一品料理がセットになった「吉宗定食」でありまして…
〝フカの湯引き〟は少し厚めにスライスされた身を濃いめの塩水で湯引きされているようで、淡白な味わいでありながらもしっかりと旨味を感じることができますし、卓袱料理の定番であり〝東坡煮(とうばに)〟とも呼ばれる豚の角煮もおいしくいただきました

茶碗蒸しは穴子 海老 椎茸 鶏肉など具沢山なものでありまして…
出汁をたっぷりと含んだトゥルントゥルンとした滑らかな舌ざわりが魅惑的な逸品であります
そして蒸寿司
具材は錦糸卵と鱈のおぼろ、それに焼き穴子蒲焼をそぼろとシンプルなものなのでありますが、酢飯の中にはささがきごぼうが仕込まれていたりと、おいしくいただくことができました


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そしてもう一品「吉宗特製 ばってら」をいただきますと、しっかりとした厚みがある白板昆布を纏ったバッテラが登場いたします
脂がのった鯖がほど良く酢締めされているおいしさもさることながら、シャリの間に大葉を挟んであることでの香りがとってもサッパリとしていて…
お腹がいっぱいになりながらも残すことなくいただくことができました



【吉宗本店】
長崎県長崎市浜町8-9
095-821-0001