これは、先進実証機の初飛行が今年実施されることだけではなく、防衛省技術研究所の長年の努力の成果です。
SankeiBizが3月17日に次のように伝えています。
『F3に搭載するステルス戦闘機用の「ハイパワースリムエンジン(HSE)」は「先進技術実証機(ATD)」と呼ばれる試験機に搭載された推力5トン級の「実証エンジン(XF5)」の技術を生かしながら、IHIと防衛省技術研究本部が開発する。15年度予算の事業として心臓部の圧縮機や燃焼機、高圧タービンの試作に着手し、18年度をめどに試作エンジンを仕上げる計画だ。
世界的に見ても、15トン級の戦闘機用エンジンを作る技術を持っているのは米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)やゼネラル・エレクトリック(GE)、英ロールス・ロイス(RR)など数えるほどしかない。
日本が戦闘機用のジェットエンジンを開発するのは初めて。これまでは純国産戦闘機を開発しようにも、米国からエンジンの供給がないと実現できないというジレンマがあった。1980年代に純国産の「次期支援戦闘機(FSX、後のF2)」を目指す動きがあったものの、最終的に米国との共同開発になった理由の一つもここにある。HSEの実現により初の純国産ジェット戦闘機の開発が視野に入る。
一方、ATDは今夏にも飛行試験を始める。F3に搭載するステルス技術やエンジン噴射の角度をコンピューターで制御して直進時にも機体の向きを自由に変えられる「高運動性能」などの実験を、2016年度まで約1年半にわたって実施。集めたデータを基に、18年度までにF3の具体的な開発計画を決める。スケジュール通りに開発を終えれば28年以降に順次、部隊に配備する計画だ。』
平成15年度から開始した外部評価委員会の結果によれば、新型戦闘機F-3では、関連する件数は航空機関連で6件、ミサイル関連で1件、電波・光波機器関連で5件があります。
その他にも、応用技術は派生技術で生かされている分野もあるでしょう。
防衛省技術研究所の更なる開発力強化を進めなければなりません。
ちなみに、F-3は第6世代の戦闘機を目指しています。
決して、F-22やF-35のような第5世代の戦闘機は目指していません。
報道では誤解している点もある場合がありますので、念のため。
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