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三島由紀夫の有名作品「潮騒」に込められた想いは新型コロナウイルス感染拡大の現代に通じる!!

2020-05-01 00:00:00 | 報道/ニュース
今年のGWは昨年までの浮かれた思いとは真逆の「外出自粛」「行楽地・観光地営業閉鎖」等が相次ぎ、「来ないで下さい」の連発がSNSや報道等で飛び交っています。

映画、動画、書籍を視聴したり読んだりしている方も多いかと存じます。

多くの方々が、今現在、時代の、そして歴史の大きな流れの分岐点に来ていると薄々感じているかとお察し申し上げます。
そのような中において、筆者は没後50年の節目で再ブームになっている三島由紀夫の有名作品「潮騒」と、その作品に込められた想いは現代に通じるものである、と感じずにはいられません。

「潮騒」は5回も映画化され、作品も翻訳され世界中で広く認知されています。
文藝評論等は専門家等にお任せして、筆者としてはその着眼点に注目したいと存じます。

以下、ウィキペディアでの「潮騒」に関する数々の記述です。

『(前略)

マルグリット・ユルスナールは(中略)有名な焚火のシーンを、男女混浴が根づいている日本では突飛なシーンではなく、その戯れは神道の火の儀式に近いとしている。また、荒海と闘う新治をレアンドロスより逞しい若者、初江をヘーローよりも慎ましい娘だとし、「動物の世界の一対がそうであるように、最後には詩人のために、二つの存在に分裂した一種の両性具有のイメージを実現しているかのようだ」と解説している。』

『柴田勝二は、新治と初江を結ばせる「他動的な力」の一つとして新治の信仰している八代神社に祀られた綿津見命に触れ、八代神社が伊勢神宮と深い縁を持ち、両者を媒介している「太陽」への崇敬と、三島が主人公に造形したギリシャ的な要素の共通性を鑑み、「その信仰の実体性が『ギリシャ―神島―伊勢』の連関によって、伊勢神宮に祀られる天照大神に向かう方向性を帯びることが、この作品に密かに込められた企図であった」とし、最終的に新治と初江の結婚を許可する「宮田照吉」の名前も2、伊勢神宮の「宮」と天照大神の「照」から取られていると考察している。

(中略)

三島が戦中戦後に持ちつづけていた対米関係の意識や、日本の民族・文化の同一性に対する意識が三島の中に一貫してあることがうかがえるのを柴田は鑑み、『潮騒』で新治が向かった沖縄の運天を、「戦時中米軍が最初に上陸した地点である」と三島が記し、〈打ちひしがれて〉と表現しているところから、「沖縄の民衆の存在がほのめかされている」とし、その場所で新治が船を救う活躍を見せる行動に着目している。

荒波にもてあそばれる船とは、「アメリカ」によって脅かされる「日本」の謂にほかならず、それを繋ぎとめる「浮漂」とは、「日本」の同一性を託しうる小さな拠点、つまり「歌島」を暗示している。それを新治は日頃信仰する海神の加護によって達成するのだといえよう。さらにこの海神と伊勢神宮の神とが連携する文脈によって、「日本」の同一性の在り処を浮上させようとする側面を『潮騒』ははらんでいる。
— 柴田勝二「二つの〈太陽〉――『潮騒』の深層へ――」』

『佐藤秀明は、「新治」と「初江」という名前について、恋愛という行動に対して2人が未経験であり、そこに「新しく」あるいは「初めて」足を踏み入れる人間であることを物語るとし、羽鳥徹哉は、2人が初めて抱き合うのが廃墟となった観的哨であるという設定から、「敗戦による廃墟の日本から、どのような新生日本を作り上げていくべきであるか」という課題が示唆されているとして、それが「国生み」の寓意となると解説している。
(以下、略)』

最後の佐藤秀明氏の論評が、筆者には、日本神話に出てくる日本列島の「国生み」の話に通じているものがあるかと感じています。

翻って今、私達を取り巻く環境は、お世辞でも中国発の武漢ウイルス・中国ウイルス・新型コロナウイルスによる新型肺炎感染拡大が続く「ウイルス戦争」の渦中にあります。

今、私達に何ができるのか。
どうすれば良いのか。
正に、どのように新生日本を作り上げていく、新生世界を作り上げていくべきであるのか想いを三島由紀夫の作品と共に考えていくべきでしょう!!


三島由紀夫の有名作品「潮騒」に込められた想いは新型コロナウイルス感染拡大の現代に通じる!!



「潮騒」の有名シーンをカバーにしたブルーレイ
出典:amazon.com
勿論、この作品は「潮騒」の映画化第四作目で、主演は有名な三浦友和氏(画像左)と山口百恵氏(右)


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