最近も報道等を賑わす「不祥事」。
貴方も貴女も、「何故、このような不正や見逃しがまかり通るのか」と思いませんか??
筆者も同感です。
勿論企業等のトップや首脳が不正経理などの不正や汚職等の事をしでかしたら、もう組織内では誰も止められず、発覚して当の本人は糾弾され、企業等は大きな不利益を被ります。
例えば、東芝の元CEOが行った大規模不正経理問題は、東芝は未だにその悪影響から脱していません。
自動車関係や免震構造特殊工事の不正など、企業不祥事も多い中、どうすれ防止出来るのでしょうか??
最近発覚したJAXAでの研究データ不正問題が、その良い反面教師です。
11月25日15時25分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「古川飛行士が責任者の研究で不正 データ改ざん、捏造 「管理監督責任」」の題で次のように伝えました。
『宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、記者会見し、古川聡飛行士(58)が責任者を務め、国際宇宙ステーション(ISS)での生活を模した実験で、データ改ざんや捏造などの不正行為があったと発表した。存在しないデータが作成されたり、多くのデータが書き換えられたりしていた。古川飛行士は研究の実施責任者で、JAXAは「管理監督責任がある」とした。一方で、2023年に予定している、古川飛行士のISS滞在計画の変更は考えていないとした。
不正があったのは、宇宙基地を想定した閉鎖環境に成人8人を約2週間滞在させ、精神的なストレスなどを評価する研究。直接問題があったのは心理面談の専門家だという。
佐々木理事は「データ管理や研究のマネジメントが稚拙と言わざるを得ない。研究全体の科学的価値が損なわれた」と語った。
古川さんは平成11年2月に宇宙開発事業団(現JAXA)に宇宙飛行士候補者として星出彰彦さんや山崎直子さんとともに選定され、13年1月に飛行士となった。23年にロシアのソユーズ宇宙船に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)に約半年間滞在した。医師としての経歴を生かし、26年4月から昨年3月までJAXA宇宙医学生物学研究グループ長を務め、宇宙医学研究に携わった。』
そして、JAXAは同日、HPにて、「「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」不適合事案について」次のように謝罪しました。
『国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)にて実施した人を対象とする研究開発において、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」(医学系指針)に対する不適合があったと判断いたしました。
今般、先だって実施した機構外の専門家による事案調査及び、機構内外の関係者・専門家らによる原因究明及び再発防止策の議論の結果をとりまとめましたので、以下のとおりご報告いたします。
報告書では、どのような点で、医学系指針への不適合の程度が重大であったと判断したのか、そして、その発生要因と再発防止策について説明しております。
<報告書>
「長期閉鎖環境(宇宙居住環境模擬)におけるストレス蓄積評価に関する研究」で発生した不適切な研究行為に関する調査結果及び再発防止に向けての取組みに関する報告書(1.76MB)
また、本日、医学系指針に基づいて文部科学大臣及び厚生労働大臣宛てに報告書を提出しました。
本研究では、公表に値する信頼性のあるデータが取得できず、研究成果も公表できない事態となり、納税者である国民の皆さまからの負託に応えることができなかっただけでなく、研究にご協力いただいた研究対象者の善意を裏切る結果となりました。JAXAとして責任を持った研究遂行ができなかったことについて、深くお詫び申し上げます。
<本研究で実施した有人閉鎖環境滞在試験にご参加いただいたみなさまへ>
このたび、研究に参加いただきましたみなさまから、本件に関してご相談いただける窓口を設置いたしました。
相談窓口の連絡先は、以下のとおりです。
有人宇宙技術部門 担当宛 E-mail: JAXA-HEISA[a]ml.jaxa.jp ([a]を@に変更してください。)』
JAXAが公開した32pに渡る報告書では、約1万1千人の志願者から42人を選定した上で、13泊14日のJAXA内の専門閉鎖空間における有人閉鎖環境滞在試験を5回にわたって実施し、血液検査、心電図、尿検査、心理調査試験等を映像撮影等も駆使して行った研究ものです。
そして、この報告書では、いかに心理学の研究者らがいい加減極まりない事を繰り返し指摘しています。
『個別面談記録第2回閉鎖試験で 3 件及び第4回閉鎖試験で 2 件、研究者 F が面談への参加やそのビデオを視聴することなく評価を⾏ったことを疑わせる記載があった』
『第 1 回閉鎖試験においても、研究者 E が少なくとも一部の面談には同席しておらず、また、 研究者 C から送付された、面談時の様子が収められた DVD を確認していなかった。』
『研究チーム内で統一の認識がなかった』
『「ストレスマーカーに有意な変化が見られなかったので、2 回目以降はストレスに弱い
研究対象者を選択することとした」との研究者たちの発言や、アンケート調査項目内に
女性への配慮が不足している表現があるなど、社会的弱者(が疑われる者)への配慮不
足があった。また、感染症対策の必要性を唱える研究者がいたにもかかわらず、採用さ
れることはなかった。』
『研究チームに、経験や知見を有する人材が不足していたことに加え、それを適切に指導できる人材もいなかったこと、倫理意識の醸成とモラルの向上への取り組みが不足していたことに背後要因が求められる。』
もう、批判と糾弾のオンパレードの報告書です。
このような事の為に、13泊14日を試験に費やした被験者や真面目な担当者らは、大きなショックを受けているでしょう。
製造業等で頻発する品質データの改竄や不正行為等の温床やその背景を、このJAXAの不祥事は示しているとも言えましょう。
あなたも良く知る「管理監督責任」、JAXAの研究不正問題のような事例は企業不祥事でも多い!!
人材育成、倫理意識の醸成とモラルの向上への取り組みが肝要!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/a7/835b1ef6dc562034abdc8368ce1ca7ce.jpg)
JAXA HPで公募している、ISSでの日本実験棟「きぼう」の利用紹介サイト画像
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貴方も貴女も、「何故、このような不正や見逃しがまかり通るのか」と思いませんか??
筆者も同感です。
勿論企業等のトップや首脳が不正経理などの不正や汚職等の事をしでかしたら、もう組織内では誰も止められず、発覚して当の本人は糾弾され、企業等は大きな不利益を被ります。
例えば、東芝の元CEOが行った大規模不正経理問題は、東芝は未だにその悪影響から脱していません。
自動車関係や免震構造特殊工事の不正など、企業不祥事も多い中、どうすれ防止出来るのでしょうか??
最近発覚したJAXAでの研究データ不正問題が、その良い反面教師です。
11月25日15時25分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「古川飛行士が責任者の研究で不正 データ改ざん、捏造 「管理監督責任」」の題で次のように伝えました。
『宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、記者会見し、古川聡飛行士(58)が責任者を務め、国際宇宙ステーション(ISS)での生活を模した実験で、データ改ざんや捏造などの不正行為があったと発表した。存在しないデータが作成されたり、多くのデータが書き換えられたりしていた。古川飛行士は研究の実施責任者で、JAXAは「管理監督責任がある」とした。一方で、2023年に予定している、古川飛行士のISS滞在計画の変更は考えていないとした。
不正があったのは、宇宙基地を想定した閉鎖環境に成人8人を約2週間滞在させ、精神的なストレスなどを評価する研究。直接問題があったのは心理面談の専門家だという。
佐々木理事は「データ管理や研究のマネジメントが稚拙と言わざるを得ない。研究全体の科学的価値が損なわれた」と語った。
古川さんは平成11年2月に宇宙開発事業団(現JAXA)に宇宙飛行士候補者として星出彰彦さんや山崎直子さんとともに選定され、13年1月に飛行士となった。23年にロシアのソユーズ宇宙船に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)に約半年間滞在した。医師としての経歴を生かし、26年4月から昨年3月までJAXA宇宙医学生物学研究グループ長を務め、宇宙医学研究に携わった。』
そして、JAXAは同日、HPにて、「「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」不適合事案について」次のように謝罪しました。
『国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)にて実施した人を対象とする研究開発において、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」(医学系指針)に対する不適合があったと判断いたしました。
今般、先だって実施した機構外の専門家による事案調査及び、機構内外の関係者・専門家らによる原因究明及び再発防止策の議論の結果をとりまとめましたので、以下のとおりご報告いたします。
報告書では、どのような点で、医学系指針への不適合の程度が重大であったと判断したのか、そして、その発生要因と再発防止策について説明しております。
<報告書>
「長期閉鎖環境(宇宙居住環境模擬)におけるストレス蓄積評価に関する研究」で発生した不適切な研究行為に関する調査結果及び再発防止に向けての取組みに関する報告書(1.76MB)
また、本日、医学系指針に基づいて文部科学大臣及び厚生労働大臣宛てに報告書を提出しました。
本研究では、公表に値する信頼性のあるデータが取得できず、研究成果も公表できない事態となり、納税者である国民の皆さまからの負託に応えることができなかっただけでなく、研究にご協力いただいた研究対象者の善意を裏切る結果となりました。JAXAとして責任を持った研究遂行ができなかったことについて、深くお詫び申し上げます。
<本研究で実施した有人閉鎖環境滞在試験にご参加いただいたみなさまへ>
このたび、研究に参加いただきましたみなさまから、本件に関してご相談いただける窓口を設置いたしました。
相談窓口の連絡先は、以下のとおりです。
有人宇宙技術部門 担当宛 E-mail: JAXA-HEISA[a]ml.jaxa.jp ([a]を@に変更してください。)』
JAXAが公開した32pに渡る報告書では、約1万1千人の志願者から42人を選定した上で、13泊14日のJAXA内の専門閉鎖空間における有人閉鎖環境滞在試験を5回にわたって実施し、血液検査、心電図、尿検査、心理調査試験等を映像撮影等も駆使して行った研究ものです。
そして、この報告書では、いかに心理学の研究者らがいい加減極まりない事を繰り返し指摘しています。
『個別面談記録第2回閉鎖試験で 3 件及び第4回閉鎖試験で 2 件、研究者 F が面談への参加やそのビデオを視聴することなく評価を⾏ったことを疑わせる記載があった』
『第 1 回閉鎖試験においても、研究者 E が少なくとも一部の面談には同席しておらず、また、 研究者 C から送付された、面談時の様子が収められた DVD を確認していなかった。』
『研究チーム内で統一の認識がなかった』
『「ストレスマーカーに有意な変化が見られなかったので、2 回目以降はストレスに弱い
研究対象者を選択することとした」との研究者たちの発言や、アンケート調査項目内に
女性への配慮が不足している表現があるなど、社会的弱者(が疑われる者)への配慮不
足があった。また、感染症対策の必要性を唱える研究者がいたにもかかわらず、採用さ
れることはなかった。』
『研究チームに、経験や知見を有する人材が不足していたことに加え、それを適切に指導できる人材もいなかったこと、倫理意識の醸成とモラルの向上への取り組みが不足していたことに背後要因が求められる。』
もう、批判と糾弾のオンパレードの報告書です。
このような事の為に、13泊14日を試験に費やした被験者や真面目な担当者らは、大きなショックを受けているでしょう。
製造業等で頻発する品質データの改竄や不正行為等の温床やその背景を、このJAXAの不祥事は示しているとも言えましょう。
あなたも良く知る「管理監督責任」、JAXAの研究不正問題のような事例は企業不祥事でも多い!!
人材育成、倫理意識の醸成とモラルの向上への取り組みが肝要!!
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JAXA HPで公募している、ISSでの日本実験棟「きぼう」の利用紹介サイト画像
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