■僕の車につけたバイク特約がカバーできるかどうかがが分らなかったので最初にサポートディスクに聞いたとき、人身はカバーするが対物はだめだと聞いてやばいなと思った。相手車輌のフェンダーが相当損傷していてかなりな金額になりそうだった。過失割合でいけばこちらが一旦停止しなかったのだから9:1か8:2だとするとどうしたもんだろう?行政書士仲間のT君に意見を聞くと、長く治療することになるし慰謝料の加算があるからその分で物損賠償をカバーできるように人身の扱いにした方がいい、とにかく代理店に言っとくから、ということだった。
事故処理の微妙なところは最初の段階で敵、味方がわからないところだ。加害者が保険をつかわなければ加害者が相手、保険が使えるか使えないか分らない時は保険会社を味方にしないと始まらないし保険が使えるとなれば保険会社が相手になる。代理店は味方になってくれても限度がある。加害者に相当する相手方は大学教授で事故処理の素人だから保険を使うだろうし、相手方T保険会社から問い合わせもあったから保険会社が動くだろうと予想できる。保険契約など契約時には細かいことなど分らずに、事故ってはじめて契約内容を知る、なんてことは普通だ。まず、契約の内容を確認することが第一歩。
代理店から連絡があり、バイク特約には対物も付いていると言ってきた。つまり、バイク自体に付いた保険ではないからバイクの損害はカバーしないが相手車輌の損害はカバーすると言うことなのだ。医者に治療期間を聞いてくれというので佐藤先生に確認すると全治2ヶ月とのこと。それで気持ちは決まった。人身事故にするため警察の事故捜査係に連絡することにした。
代理店の扱うS保険会社から担当者が決まったとの連絡があった。S保険は保険金請求を専門にする行政書士間ではワースト1という話もあるがあいにくこれが相手になりそうだ。健康保険で治療を受けて欲しいと言ってきた。3割の自己負担部分を任意保険で担保するということだ。佐藤先生からは最初勤務先で高額医療費請求をする話をしておくようにと言われていたが、保険を使うなら話は別だ。通勤途上の事故じゃあないから労災はないが、休業補償も出ますからと言われたがシルバーは月15日勤務だからどうだろうか?そうだ、行政書士業務も加算できるかな?この辺がポイントになりそうだなと思った。
警察から連絡があって人身事故で処理したい旨伝えると、そうすると貴方に過失があるのだから行政処分が科せられますよ、たら、事情聴取に来てもらわないといけないたら、、、、事務処理が増えるので面倒だというそぶりがありあり。しかし、物損事故の処理だと将来治療費用が想定外だったりすると相手方の間の関係がおかしくなるじゃあないかと言って詳細を上司に諮ってもらうようにした。診断書は救急で搬送された病院のものでないと受け付けないなどとうるさいことをいう。
行政書士仲間のS君に聞いてT保険と連絡がついた。長いつきあいになる保険のプロだ。彼のためにブルガリアの秘密口座に海外送金された資金を取り戻すというような妙な仕事をしたこともあるし、一緒に旅行したセピア色の思い出があったり、、。「人身傷害という契約になっていると過失不問で一番早いんだけど、、とにかくこの世界は弱いものが主導権をとるんだから、、、ゆっくり時間をかけてしっかり直すのがいいよ」、、、あいにく「人身傷害」はついてないようだがいろいろと力強いアドバイスに感謝。
友人のS君に治療費支払いの連帯保証人になってくれるように頼んで快く応じてもらった。明日は入院準備だ。スーパーで下着やタオルなど買っていると救急病院から連絡があった。相手方T保険会社から患者の関係情報を報告して欲しいという問い合わせがあったので承諾するため来て欲しいと言ってきた。そのとき診断書ももらってこよう。ようやく保険会社が動き出したようだ。