■手術の内容は「右鎖骨遠位端骨折」という。右鎖骨の端がバラバラに砕け散っていて手術でそのバラバラの骨片を集めて糸でくくって塊にする。折れた鎖骨の端にチタンのプレートをビス止めし、そのプレートに塊をビスでは留まらないので糸でくくって留めておくというものだ。
その小さなビス穴のついたチタンプレートは「スコルピオ」というのだが、佐藤君によると「これ芋虫みたいだろ。だから俺は『モスラ』と呼んでるんだ。」
「古い話やなぁ」、、円谷監督の怪獣映画でザピーナッツが歌う『モスラ~や、モスラ~や、、』が脳裏をよぎる。巨大芋虫が大都会を襲って蛾になるって話だっけ、、、。ださっ!オレなら『オレの右肩にはサソリが一匹いるぜっ!』ちゅうとこかな。
術後の写真では、3,4片の骨片は見事にまとまっていたが、1つだけ折れたままになっていた。まとめると横の血管を損傷する恐れがあるし、このままの方が血流がよくて直りがはやそうだから残したそうだ。この分野では定評のある彼が「ちょっとてこずった」というくらいだから相当難しいことをしたのかもしれない。
先日、サルサ友達の仲瀬君が偵察に来たとき、事情を説明して「オレのからだの1部はチタンなんや!チタンだとMDRでもちゃんと写るらしいし、、、」、、、気分はすっかりアンドロイド、、、、。すると、
「くまさん!それは僕の自転車と同じです!」
「、、、、、、、、、!」