■点滴のあと、警察に電話して僕の事件は物損事故で処理してもらった。現実に刑事処分を受けることはないだろうが、人身事故で取調べを受ければ、乱暴な運転で重傷事故を起こしたわけだから僕自身が罰金最低20万円を科される可能性も否定できない。相手方も自分が被害者だと思っているくらいだから加害者としての取調べには納得できないだろう。
次に保険会社に電話して物損事故にしたけれど相手方自賠責で処理して欲しい旨、伝えた。少し入院を抜糸の日まで伸ばすかもしれないと言った。
「それで後遺症は出そうでしょうか?手を挙げれば、もし、以前のようにあがらなくなったということも、、」
「そうですね、、」(と僕が答えたけど、この会話は逆に会社の場合もあるな)
僕のバイクは損害は保険に入っていないが相手の対物保険の過失割合で取れると思うので、回収してもらっている販売店さんに連絡して見積もり出してもらおうか?と言うと、「その必要ないです。相手保険会社が写真取りにいきますから」ということだった。
販売店に連絡すると、「もう、保険会社来ましたよ。」、、、早っ!警察にも言ってないはずなのに、、、
「ほんで、僕のバイクどうなった?」「全廃と言っておきました」「ぜんぱい?もっと乗りたいんだけど」「要するに直すのも買うのも変わらんということですわ」
(相手の車の損害20万としてバイク5万、過失割2:8とすれば5万出るから同じバイクが買えるぞ!)
、、、保険会社と素人の間でこんな会話だけだったら本当に実際どういう処理手続きが流れているか全く分らないだろう。客が分ってないことを知っていても保険会社は特に説明しないだろうし、仮に説明されてもちんぷんかんぷんだろう。だから、病院も医師も警察も「そんなことだろう」ぐらいしか分かっていない。もし、保険会社が事故に関与しないばあいは最悪だ。無保険のケースも同様。
事故が起きてもお前が悪いとか責任がどうかとか言い争ったりすることに全く意味はない。保険会社に任せると皆うまくやってくれるという現状は便利この上ないのだが、当事者が自分の行為の意味、評価を認識する機会も同時になくなっている。知らないことで保険会社に対する過信、不信も出てくる。むずかしい分野だ。
昨日の新聞で自賠責のつかない車による事故(自賠責がある場合と同じ救済がある)の国の賠償額の未回収額が大変な額になるという記事をみた。むずかしい問題だ。