青葉闇団子投げ入れ餓鬼の道

( あおばやみだんごなげいれがきのみち )
5月末に亡くなった伯父の35日の法事で
田舎に戻っておりました
淡路島では、 35日の法要に、高い山に登ると言う風習が、あります
わたしの郷里では、島の中央にある千山(せんざん)の
千光寺(せんこうじ)と言う古刹に参ります
高い山と云っても、450m弱でございます
殆ど頂上まで車で行くことが、出来ますが、駐車場から
山門、閻魔さまをお祀りしてある六角堂まで、急な階段を登らねばなりません
子供の頃、段数を数えたことが、ありますけど・・・、憶えてません
運慶の作かもしれないとと云われている仁王像が、迎えてくれます
大きなわらじも飾られております
まず、お堂の裏、谷に向って、小さな握り飯を後ろ向きに投げます
これは、亡くなった人が、極楽への旅の途中、出会う餓鬼さんの注意を
そのおにぎりに向け、その間に黄泉の国への旅を進める為ということです
閻魔さんにお参りするのは、故人の少々の罪は、お目こぼし願うためでしょう
そして、本堂で、ご本尊の千手観音さんを前に、読経していただきます
この法要の風習を話すと、みなさん、驚かれます
このお寺は、大猪に化身した観音菩薩に導かれた狩人が開基したとされ、
境内の狛犬は、犬ではなく神使として猪が置かれているのです

こちらの狛犬ならぬ、狛猪は、左右ともに口は、閉じて
角は、ありません
今回、カメラに納めようとしてビックリ
先の、4月13日の淡路島を震源地として発生した地震の影響で
境内にある石灯籠や、石像が、ずれたり崩れたりしているのです
浮島への橋も壊れかけていました
あちこち、立ち入り禁止の看板で、ロープが、張られていました
阪神淡路大震災の時より、被害が、大きかったのでは、無いかしら
丁度、このお寺、活断層に乗っているのかもしれません
大きな重機でも持ってこないと、修復は困難でしょうね
でも、狭い山頂で、作業出来るかしら?
山から降りてくる途中です
108歳、 市内で一番の高齢者(?と聞きました)であった
祖母の姪、母の従姉が、亡くなったという知らせが、入りました
祖母は、姉と歳が、ズ~~ンと離れて生まれたので、姪と5歳しか
歳が、離れておりません
昨年、施設で会った折は、お話も通じておりました
千山でも、お寺の階段を登りつつ、親戚の間でも、
あのおばあちゃまは、元気だよって、話が出たばかりですのに
わたしが、幼い頃、祖母の実家の傍のお寺の夜店や、ツツジ祭に、
連れて行ってもらいました
100歳を越えても、カクシャクとしていたのに
先日、足に血栓が、見つかり、その後、一気に身体が、弱っていたとか
実は、わたしが、実家に帰ると、誰か お葬式が、あります
過疎化で高齢者が、多いとそんな偶然も重なるのでしょう
あまり良い気分では、ありません