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ジャズエイジのジャズ(その8)

ホワイトマンはグッドマンにあらず!?

ポール・ホワイトマンという名前をちょろちょろと見かけるので、気になっていました。
ポール・ホワイトマン楽団というバンドの親玉で、
ガーシュインに「ラプソディ・イン・ブルー」を書かせ、初演もしちゃった人です。
が、どーもジャズ関係者方面での評判は最悪らしい。
最悪と言うより、語ること自体が忌避されていると言う感じも(笑)。
で、なんでかっていうと(以下独断による予想)、

・彼のやっていた音楽が今の基準で言う「ジャズ」に当てはまらないこと。
・にもかかわらず、20年代にもっとも人気のあった「ジャズバンド」であったこと。
・ジャズ王を名乗り、その上こんな映画まであったりする。
 → 夏目房之介さんのBLOG「で?」:ポール・ホワイトマン「キング・オブ・ジャズ」
 ・・・いやあ、なかなかトンデモ度高そうですね。こりゃあ確かに・・・。
・見た目もやっている事もやや山師的で胡散臭い。

という様な訳で「ダンスバンド」とか言われて蔑まれちゃっている彼の楽団なんですが、
20年代(特に初期)の「ジャズ」は、殆ど「ダンスミュージック」と同義語だった訳で、
(いや、実はスイングでも若者は熱狂的に踊り狂っていたらしいし、ビバップだって・・・)
もう少し評価してあげてもいいんじゃないのか知らん。
因みに例のサイト「The Red Hot Jazz」では
「あんなに悪く言われんのは(結局)白人だからじゃないの~」
「スイングジャス見たいにバッチリアレンジされたスィートなジャズの発明者だよね~。
 でも最初の発明品が一番いい仕組みを持っているとは限らんないんだよな~。」
と言ったような評価が書かれている(たぶん)。

このサイトにはガーシュイン+ホワイトマン楽団による(つまり初演と同じ組み合わせ)
ラプソディ・イン・ブルー」(←音が出ます)を初め
ホワイトマン関連の音源もイッパイありますから、聞いてみてね。
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