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清家清展に行ってきました

「違いがわかる男」清家清さんの展覧会に行ってきました。
惜しくも今年になって亡くなられましたが、
戦後の住宅史を語る上で決して外すことの出来ない重要な建築家です、
な~んてわかった様なこといってますが、う~ん、困った。
なんで困るかっていうとですね、全然分からない、からなんです。
清家さんの自邸を初めとする住宅群は本当に有名で、
自分でもそれなりに知ってるつもり、だったんですが、
全然わかってないじゃん・・・ということが良くわかりました。
清家さんって言うのは決して難しい言説を弄したりする方ではなく、
語り口は至って平穏なんですが・・・。
実際のトコ、プランニング(間取り)も今時の若手よりも過激だしね。
(っていうかこっそり真似してるんじゃないか。新しげなこと言って)

例)確かビデオではこんな様な事をおっしゃっていたのです;

Houseはハードウェア、Homeはソフトウェアなんですね。
Houseは災害や戦争なんかで壊れてしまうかもしれませんけど、
Homeが壊れなければ、まあ、いいんじゃないかと・・・。


誠にもっともなんだけれども、建築家って言うのは僭越ながら
「House」は「Home」を支えるインフラみたいなものだ、と思っている訳です。
だから、

「House」がなくても「Home」が成立するとすれば、
そこに建築は必要なの?
という厄介な問題が生じはしないだろうか??


などという事を考えてしまう訳ですよ。・・・いや、考えすぎかな?
大家族に囲まれてニコニコしている清家先生の映像を見ると
もう少しのびのびと建築を楽しんだ方がいい様な気もしてくるし。

まあ、清家さんの実作に触れたことが無いのが致命的なのかもしれないです・・・。
見てみたい~~~。

因みに若い方に説明しますと(汗)、「違いのわかる男」というのは
某インスタントコーヒーのCMシリーズで、
現在は「上質を知る人」を経て「違いを楽しむ人」シリーズとなっております。
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