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記念碑としてのタンゲさん

日曜美術館の丹下健三特集を見ました。
案内役の建築史家の藤森照信さんの他、
建築家の菊竹清訓さん、黒川紀章さん、安藤忠雄さんもインタビューで登場。
黒川さんが屈託無く師・丹下さんとの思い出話をしている姿が微笑ましい。
主に取り上げられたのは広島のピースセンター、代々木の体育館、そして都庁。
あの都庁って結構人気あるんだよな~。
個人的には今更官庁建築に記念碑性を付与してどうすんだ、と思っていましたが、
記念碑性が丹下建築の基本でそこが素晴らしいというのが藤森さんの意見。
う~ん、どうなんでしょうか?
それが戦災復興~高度成長とマッチした広島と代々木はともかく、都庁はねえ・・・。
確かに都庁が単なるオフィスビルでいいのか、というのは判りますが、
だからと言って記念碑にするのもアナクロでしょ?
まあ、その出口が見えないところが近代の困難性なのでしょう。
前にも書いたけど、丹下さんにも別の顔があって、その顔の方が個人的には好きです。
でもそっちをやってたら「世界のタンゲ」にはなれなかったんだろうな。

ところで世界のアンドーが代々木を褒めてましたが、
東京にオリンピックを誘致しようとしている某知事とか某ビルとかが
代々木も壊すとか壊さないとか言っているとか言っていないとか。
担ぎ出されたアンドーさんをこっちでも担いでみて
「代々木は素晴らしい」と言わせた手腕は素晴らしい。
教育テレビって案外やるんだよね(笑)手話ニュースとか子供ニュースとか、素晴らしい。
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