いつの間にか田谷堰のすぐ近くに来ていた。堰の真北、距離にして約300m。
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食品流通センタの角に戻り、その脇の道を南下した。
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少し行くと、見覚えのある景色が現れた。
田谷堰の少し上流、川沿いの道に出るT字路だった。
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冬の田谷堰。桜も5本ポプラもすっかり葉を落としていた。
左岸を見ると、3個所ほど、取水口のようなものがある。
一番手前の丸い頭のところへ行って見た。
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田谷用水樋管と書かれている。
ネジを切った棒が、丸い頭を縦に貫通している。
水平の棒もあり、四角い断面の棒が飛び出していた。
これを回すことにより、樋管の口を開閉するようになっているらしい。
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対岸からこの樋管を見た。
位置は、食品流通センター脇の道から少し上流にずれている。
水面からもかなり高い。
水が必要なときは、田谷堰を閉め、水面を上げ、ここから取水するようだ。
その水は、道路の下を通り、流通センターの角から、川に流れこむのだろうか。
いままで辿ってきた道が正しければ、流通センター脇の道は、旧赤間川の上に造られたことになる。
水土里ネットあらかわ右岸の資料にあった略地図では、旧赤間川は田谷堰から直ぐ東に進んでいた。
これは分かりやすくするためで、一旦北上したあと、東に向きを変えていたらしい。
現在の川の向きと、堰の向きを見て、どこから流れ出ているのか疑問だったが、なんとなく分かった気がした。
これからまた、5月に辿った川下りを、田谷堰下流から再開する。