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東明寺橋の先で、左岸の道は川から離れる。
少し行くと、前方にこんもりと茂った一本の木が見え、側に橋があった。
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これまで見た橋の中では、一番凝った作りになっている。
親柱というらしいが、欄干の両側は、灯籠のような形をしている。
その側面に道灌橋と書かれていた。
欄干は、上流側、下流側とも中央部で、コの字型に外へふくらでいる。
欄干には、花をかたどった中に短冊があり、有名な句が書かれていた。
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七重八重花は咲けどもやまぶきの みのひとつだになきぞ悲しき
道灌橋という名は、近くに太田道灌の屋敷があったことによるらしい。
実際には、何処に道灌屋敷があったかは、はっきりしないようだ。
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橋から下流を見ると、それまで左岸にあった柵と川沿いの道が右岸にあった。
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下流側には、川を横切って、石が並んでいた。歩いて渡れそうである。
川は右に曲がったあと、左に曲がっているように見えた。
微かに、田谷堰側の5本ポプラが見えていた。
右岸には歩道、左岸には普通の道路がある。左岸の道を下流へ進む。
■太田道灌