水面の穏やかな伊佐沼で、岸の近くにユリカモメが群れていた。 突然、ユリカモメの群れがあわただしく羽ばたいた。 何事かと思っていると、1羽のタカとおもわれる鳥が飛んできた。 カラスより大きく、翼の先端の羽が分かれている。 ユリカモメの群れは、タカに襲われるのかと思ったが、逆に集団でタカに向かっていった。 特に、1羽は勇敢でずっとタカを追う。 タカはときおり水面近くに下りるが、上昇するとまたユリカモメが追いかける。 その繰り返しが延々と続いていた。