茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

田子坊で出会った極上の茉莉龍珠

2014-04-18 12:16:34 | 中国茶・世界のお茶
伝統的な茉莉龍珠は、ベースになる緑茶の珠に白い毛の若芽が織り交ぜ、本当に美しい。小粒のほど、使用されている緑茶が若き新芽と物語っています。

優しく花開いたジャスミンと茶葉が混ぜられ寝かされ、香りがうつりきったらもう一度ジャスミンと茶葉が分けられます。そしてジャスミンの香りと水分をすった茶葉を再度乾燥させて香りを閉じ込めます。これが一回の香りを移す作業で、この製法で8回この工程を経たものが茉莉龍珠として誕生します。この伝統製法を守っている茶師は、もうそうそういないはずです。

本物の茉莉龍珠の蓋をほんの少し開けてみました。
優しくて自然のジャスミンの香りのもので、なんとも奥ゆかしいのです。

今月上海滞在中、人気路地裏散策スポット田子坊で、そんなふうにジャスミンを丹念に作り上げているオーナーに出会いました。

若きオーナーは、日本留学帰りだそうです。実家は、ジャスミン工場を営む福建省福州市出身。小さなころ工場のジャスミンに包まれて昼寝した記憶があるというのが面白いです。留学後、静岡のお茶会社に就職し、日本茶の徹底した品質管理に心を打たれ、学んできたそうです。

高級ジャスミンに使用される専用緑茶の若い芽は、白毛銀針という。ジャスミンを飲む機会は、私の中、それほど多いほうではありません。しかし、良いものに出会う機会を、ここで見逃してはいけないと思い、購入しました。

オーナー最後の言葉を思い出します。このジャスミン茶は、6回入れても香りが出ます。飲み終わった後に、使用した茶葉をお茶パック(不織布)に入れて入浴の際に湯船にいれて入浴してみてください。その日の疲れが吹き飛ぶほどのリラックス効果が得られます。

今晩さっそく試してみようかな。

ちなみに、田子坊は、近年上海の街で路地裏散策の人気スポットです。迷路みたいの路地、お気に入りの店の場所は、いまだにちゃんと覚えられていません。その分、里帰りするたび、その時自分にとっての新しい店との出会いが楽しいです。お気に入りのデザイナーズグッズ、アート作品が間違いなく手に入ります。こだわり料理を出す隠れ家レストランも多いエリアでおススメです。


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