油性の紙に包まれるのは、プーアルの茶餅ではなく、2013年11月、台湾茶葉試験場でたった五十枚だけ作られた円盤形の紅茶です。
直径は、10-12センチ位、100グラムの重さで、手で形を整えた紅茶茶餅です。
この茶餅は、台茶21号の紅韻という品種で作られています。紅韻とは、高い香りで知られる中葉種の祁門紅茶とインド大葉種のカイヤン(kyang)を抱き合わせ、花粉受精をさせ、選び抜いた種で作り出した品種です。台茶18号の紅玉よりも、余韻が良いとされています。
そもそも、何のために紅韻を作られたかといいますと、祁門紅茶の高い香りとカイヤンの味わいが理想としたわけだそうです。
試作品のこの円盤形の紅韻が、散茶よりも優れた風味を持つと期待されているかもしれません。
本来なら、二年ほど先が飲み頃なんですが、特別に飲ませてもらうことになりました。
こんなに希少なお茶を、目の前で割られると、ちょっと辛い気がしなくもないのです。
けれど、崩されたお茶の上品な香り鼻に近づけると、やはり飲みたくなりますね。
蓋椀の中も、やはり祁門紅茶に似た高い香りがして、飲む意欲をそそってくれます。
「紅亮色」と言われる茶湯です。のどこしがよく、シルクのような滑らかさ、渋みもえくみもなくさらっと上品な紅茶でした。
先途未知の要素の多い試作品のお茶、運よく頂けたのは、めったにない事です。
少しだけお茶の開発と誕生の話しを聞けて、台湾茶中国茶のビジョンのようなものも、少し覗けた気がしました。
こういう希少価値のあるお茶を頂きながら、専門的な知識を聞けるのは、有意義な時間でした。
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直径は、10-12センチ位、100グラムの重さで、手で形を整えた紅茶茶餅です。
この茶餅は、台茶21号の紅韻という品種で作られています。紅韻とは、高い香りで知られる中葉種の祁門紅茶とインド大葉種のカイヤン(kyang)を抱き合わせ、花粉受精をさせ、選び抜いた種で作り出した品種です。台茶18号の紅玉よりも、余韻が良いとされています。
そもそも、何のために紅韻を作られたかといいますと、祁門紅茶の高い香りとカイヤンの味わいが理想としたわけだそうです。
試作品のこの円盤形の紅韻が、散茶よりも優れた風味を持つと期待されているかもしれません。
本来なら、二年ほど先が飲み頃なんですが、特別に飲ませてもらうことになりました。
こんなに希少なお茶を、目の前で割られると、ちょっと辛い気がしなくもないのです。
けれど、崩されたお茶の上品な香り鼻に近づけると、やはり飲みたくなりますね。
蓋椀の中も、やはり祁門紅茶に似た高い香りがして、飲む意欲をそそってくれます。
「紅亮色」と言われる茶湯です。のどこしがよく、シルクのような滑らかさ、渋みもえくみもなくさらっと上品な紅茶でした。
先途未知の要素の多い試作品のお茶、運よく頂けたのは、めったにない事です。
少しだけお茶の開発と誕生の話しを聞けて、台湾茶中国茶のビジョンのようなものも、少し覗けた気がしました。
こういう希少価値のあるお茶を頂きながら、専門的な知識を聞けるのは、有意義な時間でした。
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