暦の上では、立夏がすでにすぎ、これからもらいそうな夏風邪に、古くから伝わる薬用効果の三花茶があります。
三花とは、茉莉花茶(ジャスミン)、菊の花、金銀花(キンギンカ)。
金銀花ー味甘、寒性、帰肺、胃経、解毒効果
菊花ー味辛、甘苦、微寒性、帰肺、肝経、散風清熱、平肝明目
茉莉花ー理気、開郁、安神、中和
それぞれ同じ分量で用意し、お湯で10分程度蒸らす。菊の花茶と茉莉花茶が、喧嘩しないかなと、不思議に思いましたが、うまく調和できたお味です。
そもそも、風邪の症状が似ていても、原因が二種類に分かれます。体を冷やし過ぎによる風邪と、体の熱がこもりすぎによる風邪があります。夏によく見られる風邪は、一般的に、頭が痛くて、目が赤くて涙が出やすいのです。体全身に熱がこもるというより、頭や目に熱がこもることが特徴です。
夏風邪中だった家人に三花茶を飲ませたことがあります。夜中に止まらなかった咳が、大分減り、翌朝、「まだある?」と聞いてきました。
逆に、健康の私が、三杯ぐらい飲んだ後、背中に寒気がしてきました。それぞれ、寒性と微寒性の金銀花と菊の花の薬用を、体を張って検証しました(笑)。
お茶の源は、お薬として使われ始めた先人の知恵をありがたく思います。
このレシピ―は、デスクワークで目の疲れがたまり、頭がすっきりしない熱っぽい時にも良いとされています。
ちょうど台湾土産で頂いた「茉莉脆梅」(茉莉花漬けのカリカリ梅)がありました。使用されたのは、台湾南投県のすももです。
知らざる現地の茶菓子が、まだまだありますね。
三花茶とジャスミンすもも、なかなかのマリアージュでした。ご馳走様でした。
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