日本美学を理解するため、どんな本を読んだ方がいい、と尋ねました。
送られてきたマスターピース、リストの中から、
まず花人 川瀬敏郎氏の『 今様花伝書』が、ほかを圧した。
中国では翻訳版の『四季花伝書』があることを分かりましたので、手に入れてみました。
タイトルを目にした時、かつて読み応えのあった世阿弥の『風姿花伝』を思い出します。
本書では世阿弥や能楽の花にも触れました。
カバーにあるスミレ、ゼンマイと枯蓮の作品は、聖書「受胎告知」のインスピレーションが降りかかったとか。
作品集『一日一花』とまたひと味違いました。花活けの実践テクニックが充実されており、読み進んでいくと、川瀬敏郎氏の深い深い花の世界へと誘い込まれていきました。