KYOKUKENZO'S WORKSHOP 2025

「道」は自ら切り開くもの。
他人の後追いは「道」にあらず。

漢詩をよむ。

2023年01月08日 | 歳時記
国破れて 山河あり

これ

誰の詩だろう?
李白だ。いや杜甫だ。

大晦日。
お節を食べながら
そんな議論になった。

わからないことを

わからないままに
したくない性分なので
さっそく調べてみた。

「春望」 盛唐・杜甫
国破山河在
国破れて 山河あり
城春草木深
城春にして 草木深し
感時花濺涙
時に感じては 花にも涙を濺ぎ
恨別鳥驚心
別れを恨んでは 鳥にも心を驚かす
烽火連三月
烽火 三月に連なり
家書抵万金
家書 万金に抵たる
白頭掻更短
白頭 掻けば更に短く
渾欲不勝簪
渾て簪に勝えざらんと欲す

そうだ。
杜甫の五言律詩だ。
(深・心・金・簪で韻を踏む。)

改めて今みると
確か高校時代に
暗記させられた覚えがある。

ではここで
せっかくなので

現代語訳を読んで
春を望む」こととする。

国は滅んだが、
山と川は変わらずにあり、
街に春が訪れ、
今年も草木が繁茂する。
この時世に感じて、
見て喜ぶべき花にも涙を誘われ、
別れを悲しんでは、
聞いて喜ぶべき鳥にも心が驚く。
戦火は、何か月も絶えることなく続き、
家からの手紙は、万金もの価値がある。
白髪頭をかきむしれば、
苦難のために髪は少なく、
簪にも堪えられぬほどになった。


あー。だからー
早く戦争をやめよ!

ゆく年くる年。

そばを茹でることとする。kyokukenzo

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