ラブラドール・トリプルスター昨日、今日、明日

ラブラドールブリーダーの気侭な「雑記帳」へようこそ。

★★★ そろそろ、フィラリア予防について考えてみましょうか~金曜日・・・

2012年04月13日 | トリプルスターの日常

   
お天気は下り坂、でも日中いっぱいは穏やかで「お花見」をした人達も多かったように思います。
人出の多い中、三件もの交通事故に遭遇してしまいしましたが、、そう言えば今日は13日の金曜日だったなと、、。
くれぐれも花見の酒に酔った挙句の事故でなかった事を、祈りたい気持でありました、、、。

    午後一番、「黄緑君」が選ばれて新しい家庭に巣立って行きました。
    おとなしくて賢い子なので、きっと喜ばれると思います。
    これで、家には6頭の子が残ったわけです。
    
    春が来て、間もなく害虫の季節がやって来ます。
    オーナーさん向けのメール通信で、「フィラリア予防」の事をとり上げました。
     
◇犬のフィラリア症とは、犬の心臓「肺動脈」に寄生する長さ20~30cmの寄生虫「犬糸状虫⇒フィラリア」が起こす病気のことで
「蚊」が感染源となっています。

◇フィラリアは、寄生場所である動物の肺動脈で膨大な数の子虫「ミクロフィラリア」を血液中に産み出し害を拡大させて、感染した
動物を重篤な症状へと追い込みます。
※血液検査⇒フィラリア感染症の場合、「ミクロフィラリア」(数百ミクロン)は、感染動物(犬)の全身どこから採血しても確認する事
が可能です。
     
暖かくなって蚊が発生し、「ミクロフィラリア」のいる動物(犬等)の血液を吸血すると、「ミクロフィラリア」も同時に吸い込むこととなりま
す。(蚊のフィラリア感染)

蚊の体内に入った子虫「ミクロフィラリア」は、約2週間で発育を完了し、動物(犬など)への感染能力を持った成熟子虫(感染子虫)と
なります。

フィラリアに感染した蚊が犬を刺すと、その刺し傷から犬の体内に「フィラリアの幼虫」⇒成熟子虫が侵入して行きます。(成熟子虫は
蚊が血を吸うときに蚊から説出して犬の皮膚内へと侵入し、やがて時間の経過とともに犬の体内へ感染します。)
参考:フィラリア感染のメカニズム
     

犬の体内に侵入し発育を開始した幼虫⇒成熟子虫は、皮下、脂肪組織や筋肉内、腹膜下などの場所を移勤しながらやがて静脈内に
入り、最終の寄生場所である右心室に移行します。
右心室に移行したばかりの虫は、細い絹糸のような感じで未成熟虫と呼ばれ、右心室、肺動脈内で約3,4ヵ月間発育を続けて、体長
が約3~11cmにまで達し成熟虫となります。

L1:ミクロフィラリア   感染動物(犬に限らない)の血液中に存在
L2:第二期幼虫     蚊の体内
L3:感染幼虫       蚊の体内⇒犬の体内
L4:体内移行幼虫   犬の体内(皮下組織内)
L5:未成熟虫      皮下組織⇒血管内
成虫            肺動脈・心臓

成熟子虫が蚊から感染してから成熟虫となるまでには約6,7ヵ月の期間を必要としますが、ひとたび右心室内に寄生した成熟虫は、
約5~6年間は生存します。(ミクロフィラリアを生み続ける)

フィラリアは成長してしまう(成熟虫)と薬を飲んでも殺せなくなりますが、まだ若い段階(皮下組織にいる間)であれば、「薬」を飲む事に
よって殺す(駆虫)ことができます。

フィラリア幼虫を「駆虫する薬」が、いわゆる「フィラリア予防薬」と称されている薬です。

※通常薬がターゲットとしているのは血管内に入ったミクロフィラリアではありません。血管に入る前の皮下織(皮下組織)にいる
L3からL4と呼ばれるフィラリア幼虫です。

※予防の考え方⇒犬の体内に侵入した子虫を発育させなければ(血管内に入りこませなければ)、感染(寄生)を防ぐことができる。

※一般に使用されている「フィラリアの予防薬」とは、皮下や筋肉間で発育途中の成熟子虫(感染子虫)を殺す殺虫剤⇒駆虫薬なの
です。

因みに、イベルメクチン製剤は、感染後「15日~50日」の幼虫を投与後20時間以内に確実に殺す事ができます。
また同様に、ミルベマイシン製剤は、感染後「15日~60日の幼虫を確実に殺す事ができます。

※駆虫薬としての薬効は、薬を飲んでから概ね24時間とされています。

もし「感染子虫」を持った蚊に刺されたとしても、その後約2ヶ月の間に薬を飲ませれば、皮下や筋肉間で発育途中の「感染幼虫・体
内移行幼虫」を死滅させ、イコール(結果)フィラリア感染を防ぐことがきると言うわけですね。

     

では、いつ頃からいつ頃まで、フィラリア予防薬と呼ばれてる駆虫薬を飲ませたらよいのか?

大概は掛かりつけの獣医さんの指示に従って与えていると思いますが、獣医さん達は何を基準に「飲ませ始める時期」や「飲み終え
る時期」などを判断しているのでしょうか。

この頃は、多くの獣医さん達の間で、HDU(Heartworm Development heat Unit)という概念に基いて感染期間を数値化することが試みら
れています。

HDUとは⇒
犬フィラリアを媒介する蚊の体内でミクロフィラリア(フィラリアの子供)が感染幼虫(感染する能力を獲得したフィラリアの子供)に発育
するのに必要な積算温度の単位のことをあらわしています。

◆群馬県桐生市にある「クマさんの動物診療所」長田克比古 先生のサイトが、大変参考になりますのでご紹介させて頂きます。
http://www1.ocn.ne.jp/~kumasan/clivet/filaria/index.html
但しデータは2005年を対象としたものですから、鵜呑みにはしないで下さい。
毎年の気象状況から、前後にズレが発生していてもおかしくないものですから。

     

因みに我が家の場合、毎年気象の状況を見ながら、「6月の中旬頃」に最初の薬を飲ませ始め、翌年の「1月下旬」に最後の薬の
投与を行なっています。(ミクロフィラリア確認の為の血液検査は、行なってはおりません)


毎年正しく、フィラリアの薬を飲ませている方ならば、翌年初めの血液検査は行わなくても大丈夫と思われますが、掛かりつけの獣
医師と相談して決める遣り方が正しい方法であると考えます。


以上、
蚊の発生を前にして、老婆心ながらフィラリア予防に関して書いてみました。

お知らせ 2012年 『春季ホームカミングディー』 の開催
        大変お待たせいたしました、春のホームカミングディーの開催が決まりましたのでお知らせします。
 開催日時:5月13日日曜日 10:00スタートとなります。
 開催場所:スピークイージーフィールド特設会場
 お 願 い: 当日及び前日にスタッフとして「お手伝い」戴ける方々の申し込みをお受け致します。お早めにご連絡下さい
       尚、スタッフの打ち合わせ会を4月14日・15日の両日に行います。詳細は個々にご連絡申し上げます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ◆今年も「各種リハビリ」に関してのご相談を毎日お受けいたします。
          電話やメールでのご相談は全て無料です。
          飼主さん自身がリハビリする場合の適切なアドバイスも行っています。
          是非正しい方法でのリハビリに挑戦してみて下さい。
          ※Wanちゃんの御求め先(ショップやブリーダー)との調整(リハビリを行う事への同意を得てから)を済ませてから
          ご相談頂く方法が、スムースに進行します。
          ご愛犬をお預かりしてリハビリする場合(有料)は、リハビリ期間によって費用が異なります。
          リハビリの内容に関して、詳細をご相談下さい。
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コメント (2)
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