花冷えの感じられる一日、油断して風邪を引く人が増えています。
運動場は菜の花が満開を迎えて、むせかえるような香りに包まれています。
天気予報では、盛んに午後から崩れると伝えています。
手早く午前中の作業を片付けました。
白い蒲公英
運動場で遊ぶ子犬達、久し振りにオニキス母さんと触れ合いました。
遊び方が下手な(興奮して走ってしまう)オニキスの場合、リードを外して遊ばせるのは危険が感じられます。
大事な時期に差し掛かった子犬達です、駆けることを覚え始めて目を離す事が出来ません。
特に芝の生えている時期でもなく、砂の運動場ではアクシデントも起こり易いと考えておくべきなのですね。
でも親子して、楽しそうに遊んでいました、、、。
Dandelion
今日は予定通り一歳齢の牝を動物病院へ連れて行きました。
12ヶ月齢での(股関節)レントゲン写真を撮るためです。
ふあん、、、、
股関節のレントゲン撮影は、通常5ヶ月齢で一度撮影し、12ヶ月を迎えた時点で再度確認のための撮影を行ない、18ヶ月齢
~24ヶ月齢の時点で三回目を撮影するといった方法をとると、変化して行く関節の様子が良く理解できるようになります。
私、可愛いぃ~?
成長期にある正常な股関節は、大きく分けて、(体質・肉質等によって)締まっている傾向の関節と、余裕のある(弛みのある)
傾向の関節があります。
それを外観(歩様を含めて)からだけで判断するのは難しく、正確に見極められる人は殆どおりません。
※熟練した犬種のスペシャリストは、触診する事によって弛みや異常な動きを感じとることができますが、外観だけでそれを判断
するのは至難の業とも言えます。
お尻は小豚より大きいです~
端的(単純)に言ってしまうと、「関節が緩い(余裕のある)子」は、関節が締まる前の飼育環境や運動のかけ方等によって、
関節の変形(股関節の形成不全)がおき易い子です。
「肉質が柔らかく比重が重く感じられる子」「他の個体に比べて明らかに頭や身体の大きな子」いわゆる大型化し易い
個体も、飼育環境や過度と思われる日頃の運動によって関節の変形(股関節の形成不全)がおき易い子であると言えます。
科学的保定の為(鎮静)寝ました
一歳齢のこの子の体形は、ごく普通のスタンダードタイプの牝の体形と言え、診察時の体重は31キログラムでした。
4.5ヶ月齢の頃に、触診と歩様判断によって「要注意飼育」の判断が為され、特別枠で育てあげられた子です。
その時にPenn HIP の検査法を採用しておけば明らかだったと思うのですが、関節は弛んでいても変形は起こっていないと
判断し(危険な判断でした)、事情が有って動物病院へ行く機会を失っていた為、注意深い飼育をおこなってこの月齢まで来
ました。
◆専門医による診察の結果はノープロブレム、股関節に異常な事態は起こっていませんでした。
写真#01
但し、何枚も撮って頂いた写真の中に、明らかに緩みの感じられる写真が一枚ありました。
触診によって僅かな異常が感じられたのは左側の股関節でしたから、この写真を診て充分に納得をした次第です。
写真#02
獣医学的な見地からは、正常な股関節を持った親犬同士の繁殖からも、比較的高い確率(20~30%)で股関形成不全に至る個体
の生まれることが指摘されています。
ブリーダーの立場としては、この点(数字と発生のメカニズム)が大いに気になるところなのです。
股関節形成不全に至る個体の全てが、同じ飼育環境であったり、適正な飼育が為されていたのかを知る由もありませんが、条件
次第では、数字が大きく変わることも充分に考えられます。
その一つの要因に、関節の不具合が早期に判れば、その後の適切な飼育指導によって関節の壊れる事態を未然に防ぐことができる
と言う考え方があります。
股関節の痛みは、成長期(生後5~6ヵ月齢)に突然現れることがあり、この痛みは寛骨臼縁の微細骨折が主な原因といわれています。
成長期の緩い状態にある関節に、僅かな負担を掛けただけでこの症状は容易におこるものと思われます(大腿骨頭と寛骨臼の干渉)。
普通は(安静を保ったりする様になるので)、その後半年ほどで(12ヶ月齢前後)痛みはいったん解消したかに見えることがあります。
しかし股関節の変性(変形)が止まったわけではなく、関節内部では徐々に変形が進行しており、加齢とともに変形・炎症が更に進み、
再び痛みを訴えることとなります。(この時点で、殆どの場合、手遅れの状態になっています。)
早期に関節の異常を感知するセンスが(飼い主・獣医師)有るか否かで、その後犬が幸せに暮らせるか、悲劇的な暮らしとなるかが
決まるので、飼主にとってはとても大きな問題と言えますね。
※股関節形成不全に対しての考え方には、私達ブリーダーと獣医師達の多くの考え方に、異なるものを感じることが有ります。
但し、哀しい事態(股関節形成不全)になるのを少しでも減らしたいと思う気持ちは、根底で合致しています。
少しでも愛犬に異常を感じた場合、必ず正しくレントゲンを撮る事と同時に、「専門医」の所見を仰ぐことが必要なことです。
そしてその後の飼育管理の面でも、正しい指導を受けることが必要であると、一目瞭然のこととして理解できると思います。
お知らせ 2012年 『春季ホームカミングディー』 の開催
大変お待たせいたしました、春のホームカミングディーの開催が決まりましたのでお知らせします。
開催日時:5月13日日曜日 10:00スタートとなります。
開催場所:スピークイージーフィールド特設会場
お 願 い: 当日及び前日にスタッフとして「お手伝い」戴ける方々の申し込みをお受け致します。お早めにご連絡下さい
尚、スタッフの打ち合わせ会を4月14日・15日の両日に行います。詳細は個々にご連絡申し上げます。
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◆今年も「各種リハビリ」に関してのご相談を毎日お受けいたします。
電話やメールでのご相談は全て無料です。
飼主さん自身がリハビリする場合の適切なアドバイスも行っています。
是非正しい方法でのリハビリに挑戦してみて下さい。
※Wanちゃんの御求め先(ショップやブリーダー)との調整(リハビリを行う事への同意を得てから)を済ませてから
ご相談頂く方法が、スムースに進行します。
ご愛犬をお預かりしてリハビリする場合(有料)は、リハビリ期間によって費用が異なります。
リハビリの内容に関して、詳細をご相談下さい。
◇カレンダーにご注意 Triplestar Labradors Calendar トリプルスターの予定表です。
お疲れさまでした一息つかれましたらワンクリック
宜しく御願いいたしま~す。
そして此方にも
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今すぐ必要な「義援金」の送り先は「日本赤十字社」
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